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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行会社(3) 】


  2.  旅行会社は基本的に代理業です。(2)でも説明したように自分自ら何かを作ると言うことをやらない業種です。パッケージだって一見、旅のパーツを使って新しいものを作っているようには見えますが、実際はアッセンブリつまり組立です。つまり旅行先のことになれてない人に代わって前もって現地に連絡してスムーズに旅行が続けられるよう手配することが本業です。これを団体に対してまとめて全行程行っているものがいわゆる”個人旅行者の天敵といわれる”団体パッケージ旅行です。

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    団体パッケージ旅行に関しては少し話をさせてください。何回も同じことを話しているような気もしますがちょっとだけ我慢してください。

     ほとんどの旅行関連のライターが書くものとか、旅行関連でなおかつ世界の中の日本人論っぽい記事はだいたいが「現地の文化の触れようともしないぞろぞろ歩く団体パッケージ旅行、高いお金を出して日本の恥をさらしに行くようなものだ」「若い学生とか女の子が、似合いもしないブランドものに高いお金を出して群がっている。しかも他の外国人がすいすい店内に入っていくのに日本人だけが並ばされて、十人くらいずつしか入っていけない、それでもおとなしく待っている奴の気が知れない」等のパターンになっています。

    最近では少しソフトになっていてほとんどが但し書きがつきます。「パック旅行でおきまりの買い物、記念写真ツアーも一概に悪くはないけども」とか「お勧めはしないけども」とか「どのツアーを選ぶかは個人の自由だしパッケージツアーにも良い面はたくさんあるけども」要するに、パッケージは個人旅行より数段劣るもので面白くないし無駄な金を使うことになるといっているわけです。

     これこそ大きなお世話だと思いますが、パッケージをお勧めしない人たちが稼いだお金で旅行したり、税金で旅行しているわけではないのですから。それに個人旅行者は団体旅行者と違ってると彼らは言いますし思いたがっています。違うのはその人数とか前もって旅行を手配していないと言うことでは違っていますが、その違いが価値判断に結びつくのが私にはどうしても理解できません。「人のことなんかどうだって良いじゃん」と思いますが。

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     パッケージには個人で全行程を手配する場合もありますし、前もって手配を全部終わっておいて(既製品を作るとも言います)それを不特定多数に売るツアーと、旅行者から注文を受けてから手配を始めるツアーとあります。前者を主催旅行、後者を手配旅行といいます。これらは完全に境目がはっきりしたものかというと、そうでもなくてだぶる部分がかなりあります。

    最近流行ってきてますし実際増えてきています航空券のみの場合はどうでしょう。航空券は航空会社だけではなく、旅行会社で買うこともできます。特に。「格安航空券」と呼ばれるものは旅行会社でしか購入できません。この「格安航空券」の販売も旅行会社の業務の一環ではありますが、例えば他の業種、建て売り住宅業界でたとえるならば建築工務店が家の材料の材木をばら売りしているようなものです。

     建て売り住宅の業界は、工務店と材木屋は別物です。旅行業界では材木屋と工務店はほとんど一緒です。両方の性格を兼ね備えている旅行会社がほとんどです。
    強いて言えば材木屋系が新興格安航空券屋であり、工務店系が昔からの旅行代理店業です。わかりやすくするためには、すべてひっくるめて旅行会社とか旅行代理店とか一つの呼び名で統一するのではなく、旅行代理店系と航空代理店系の2つに分けると解りやすいです。

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