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「トラベルメイト98」
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【 旅行会社(2) 】
旅行会社というのは人によっていろいろな定義がされていますが、するめ味のこの講座ではシンプルに「旅行に関連する商品を売っている会社」とします。旅行会社以外に旅行代理店と呼ぶ人もいます。英語ですと、TRAVEL AGENTですから文字通り旅行代理店になるわけです。どこが違うかと言いますとちっとも違っていません。同じものなのですが、旅行代理店の方はお客さんに代わって航空券とかホテルとか観光などの旅のパーツを手配してその手数料をもらうというニュアンスを含めたものです。
例えばテレビを造っている工場などは、テレビのパーツを工場で組み立てマーケットで売る最終商品にするわけですが、それら各パーツには単独で消費者に対して価値のあるものではありません。よほどの自作マニア以外はパーツ一個一個には何の意味も持たないものなのです。
これに対して旅行のパーツは一個一個でもそれ自身の価値は十分あり、単独で消費者が購入することもでき、購入後のその価値は十分あるものなのです。人によっては面倒だったり、不慣れなため手数料を払ってもそれらを自分の代理で組み合わせてもらう方がいいという人もいます。この辺りに旅行会社の存在理由をもっていくと、旅行代理店という呼び名がぴったりになってきます。
今後この講座では旅行会社と旅行代理店あるいは略して代理店の3つの呼び方がでてきますがほとんど同じものと思ってください。強いて言えば、一般的な意味では旅行会社、あくまで直接の生産者ではなく代理するだけというのを強調したいときは旅行代理店を使うと思っていただければいいかもしれません。
旅行会社がパッケージを売ったり、ホテルの予約を代行したり、レンタカーの手配をしてくれたりするのはよくわかると思います。それなら航空券はどうでしょう。普通運賃の航空券である限りは、航空会社で直接買っても旅行代理店で買っても同じ値段です。ところがみなさんが通常購入するのは、いわゆる「格安航空券」というやつです。これは旅行代理店でしか買えません。(絶対に航空会社は格安航空券的なものは売ってくれないかというと例外は常にあります、ただほんとに希なケースなので、特に初心者向けのこの講座ではないと言い切ってしまいます)
かなり前に、日本の格安航空券はバルクとかGIT(団体包括旅行)の航空券から発生したと言いましたが、この航空券は航空会社から旅行会社へ、団体旅行の素材として卸された後の航空便の席を売っていますから、航空会社では売れるはずがありません。もう自分のところの手を放れた後の席ですから。
今は格安航空券自体が市場価格に近いものになってきてますので、航空会社で直接購入できそうですが、ルールがいろいろあって日本ではまだまだのようです。(PEXは航空会社で直接買えます)
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