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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行業界入門(10) 】

     このまま行くと旅行業界はもう光の当たらない滅び行く職種であると結論がでそうです。今まで通りのただ値段だけの勝負で格安航空券を売ったり、ボリュームのみのハワイとか香港などの一般的な目的地を扱っていこうとする限り何年か後は自転車操業が続かなくなってぱったり倒れてしまいます。そういう点では滅び行く業界です。

     昔のように、格安航空券は限りなく裏街道に近いグレーゾーンの商品ではなくなってきました。ということは、格安航空券売るのに、旅行会社を通す必要がなくなってきたということです。

     PEXという航空会社直接でも購入できる割引航空券がその第一段階です。電話なりインターネットで消費者が直接予約精算はカードで、航空券は前もって発券せず当日空港で最初の目的地までの搭乗券と、それ以降の航空券を渡す。

     インターネットになれてる人は現地のホテル手配だって日本の旅行会社使う必要は薄れてきました。現地出発のツアーだってあるわけですから日本の旅行会社を絶対通さねばならない訳でもありません。昔は、テレックスとかファックスは個人の家にはありませんでしたし、会社のもの使うにしてもちょっとまずいかなという感じありました。

     今ならほとんどの人はやろうと思えばインターネットとかe−mail使って自分で手配できるようになりました。

     もちろん、今まで通りの旧いやり方も当分の間続けていける会社もあるでしょうし、消費者も全部が全部劇的に変化を遂げ、全員が自分ですべて手配できるようになるわけではありません。案外、消費者全体は保守的ですから。

     大まかな流れとしては、旧来通りの旅行商品と、どんな形でどうなっていくかわからないけども新しい商品は少しの期間は同時に存在するものと思われます。そして貯水量以上の水をダムが支えられないように、変化するときは一気に新しい商品に大部分が変わっていくことになるでしょう。

     海外旅行旅行業界、海外旅行商品に将来があるかととわれれば、私の答えは「YES」です。特定の個人、あるいは特定の会社に将来は、と聞かれたら、これは答えようがありません。旅行業界入門の(2)で、こう書きました。

    「 すべての趣味とか嗜好品の中の「旅行」というジャンルを取っかかりとしてほかの音楽、本、スポーツなども何らかの形でコミットしていく方法なら、<旅行>も悪くはない商品ジャンルです。
     このように、単一商品を大量にマスに売る方法ではなく、一人の人にたくさんのジャンルのものを売る方法を、<ワン、トゥー、ワン、マーケティング>といいますがこの意味で、<ONE>へ旅行商品をきっかけとしてコミットする方法しか,NO.2以下の会社には生き残り策はありません。」

     旅行が強い趣味のネット上のショップ、いわゆる趣味の入り口として旅行商品を使えればたぶん、未来は明るいです。アメリカのネット上の書店「アマゾン.COM」が、書籍に強いCDショップであったり、趣味の雑貨屋であるようなイメージで考えていただくと一番理解しやすいかなと思います。

     もちろん何回も繰り返しているように、旧来の商品もかなりの割合で残るものと思われます。ダムが崩壊するような一気な急激な変化のあった後でさえ旧い形のものは過半数とはいわないまでも、3割4割の割合のシェアーは占めると思います。どっちに残るかはみなさんの自由です。どちらが快適なのかもわかりません。ただおもしろさから行けば、新商品の世界の方が、おもしろさは数倍でしょう。リスクも毒も同じくらいにありますでしょうが。

     もっと具体的な話をしますと、うーん。これ以上は私は、はっきりわかりません。わからないと言うよりだいたいわかってきてはいるのですが、イメージがまだはっきりしないのです。それに、もし完璧にイメージがわいてきたとしても、それに対する成果が私に回ってくるとは限りません。

     たぶん同じような状況で動ける人たち数十人はいるでしょうから誰かに偶然が味方するでしょうが、私にとって偶然は私または私の関係者に味方してほしいですから、実際の現実のお話はここまでです。

     旅行の新商品のキーワードは「趣味のポータルサイト(入り口)」以外に重要なものがもう一つあります。ベーシックなキーワードはたった2つで十分です。それぞれみなさん考えてみてください。もし幸運が私らの上に輝いたとしたらそのときは2番目のキーワードは、はっきりするとは思います。

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