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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行業界入門(3) 】

     「旅行商品」を、広い意味での趣味の嗜好品とみた場合前途洋々です。今やっている趣味、これからやりたい趣味両方で「海外旅行」は上位5位以内に入っています。皆の関心は常に向いている訳です。

     ただ、狭い意味、古い意味での「格安航空券」、パッケージ旅行などの旅行商品のマーケットは、過当競争と、一社の独占で燦々たるもののなってきてます。

     元々、旅行の業界は、昔の航空会社をのぞいて給料は良い業界ではありません。ゼネコンとか銀行のような、既得権がない業界ですし、政府の補助もほとんどないのです。一見高額の商品を売っていますので、そうは給料は悪くないだろうという推測がなされているだけで、実際は上から下まで雀の涙くらいのサラリーしか存在しない業界です。

     さすがにバブル期には、大卒初任給が20万円を超え、21万円あたりまでいったことありますが、最近では15,6万円がいい所だと思います。専門学校卒だと、13,4万円というとこです。しかも薄給でも求人があればいいのですが最近旅行会社の求人募集聞いたことありません。

     いわゆる大手旅行会社もリストラの嵐ですし、そこの子会社で格安航空券の卸やってる会社など、管理職へのボーナスは現物支給それを売ることで自分のボ−ナスを出すとこまでやってる場合があります。

     格安航空券専門の会社なら少しはいいかというと、そうは問屋がおろしません。残業料金はほとんどでないし、基本給が最低賃金しかなく、後は取り扱ったお客さんの数での歩合給というところもあります。

     ならば航空会社なら少しはましだろうと思われたあなた、日系の航空会社なら少しはイエスです。日航も全日空も日本エアシステムも政府の補助も規制もない完全な民間会社というわけではありませんので、格安航空券屋より絶対楽です。

     外国系はその母国が経済力持ってるところの航空会社ならベストとはいいませんが旅行会社系の会社よりベターとはいえます。ただし、ただしですよ、減便、日本乗り入れ中止などによる、突然の人員整理とか、支店閉鎖があり得ます。最近では、スカンジナビア航空(人員整理)、イベリア航空(日本乗り入れ中止による支店閉鎖)などの例があります。

     外国系でも母国が経済力ない場合、もちろん母国の給料そのままではありませんが、ペイが水準高いことはあり得ません。歩合給の格安航空券屋よりは少しはましだと思います。

     偉そうに、各航空会社の評価してますが、残念ながらほとんどの人には日系をのぞいて航空会社へはいるチャンスはほとんどありません。まず必要最低限英語が理解できなければいけないからです。私ら含めて、英語が商売に使えるほどの水準の方は多くはないと思われますので。

     なら日系の航空会社は?これもきついことはおわかりでしょう。どんな赤字になってる会社でも募集があれば、たくさんの人が応募してくるでしょう。少なくとも資金繰りがきつくても、社長とか経理担当の取締役が商工ローンとか街金をかけずり回ることはあり得ませんから。

     必要な人員のうち何割かは募集の前にコネとか取引先、学閥の関係で決まってしまってます。(最近ではそうでもないといわれてはいますが)人気あるところへ持ってしてさらに募集人員が少なくなる。普通の能力の、普通の家柄の庶民はまず無理でしょう。

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