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「トラベルメイト98」
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【 旅行業界入門(2) 】
全年齢層、全ジャンルにおいてJTBは現在一人勝ち状態です。最近のマイクロソフトもそうですが業界のスタンダードとったところが一人勝ち、数字として2位はあり得ても、2位以下は半端な状態では生きていけないのが現在の企業の置かれてる状態です。(何らかの変革や経営の失敗があると、一人勝ちの会社でもあっという間に転落するのも現在です。)
旅行業は、今までの感覚で考えるなら、もう上り目はありません。中国の竹のカーテンが開いたことで目的地で何十万人も増える観光旅行未開地はなくなりました。適当なコスト計算で作った旅行が適当に売れていく時代は終わりました。一回2週間だけヨーロッパに添乗のサブで行った経験がお客さんとの会話で生かせる時代はもうとっくに終わっています。お客さんの方がいい情報を持っているケースも非常に多いのです。
ある意味では、旅行という遊びはその人の今までの人生の集大成で、その量と質でおもしろくなるかおもしろくならなくなるか決まるようなものです。たくさん趣味を持てば持つだけ、その趣味の中でも深くマニアックなものがあればあるだけ、おもしろくなるからです。
人生は旅のようなものだといいます。逆に旅は人生のようなものだという人もいますが、遊びであるべき旅で人生が深まることは、ほとんどありません。全然それはないとはいいませんが、やっぱ、良いにせよ悪いにせよおもしろい人生を歩んできた人がよりおもしろい旅を楽しめるのです。
すべての趣味とか嗜好品の中の「旅行」というジャンルを取っかかりとしてほかの音楽、本、スポーツなども何らかの形でコミットしていく方法なら、「旅行」も悪くはない商品ジャンルです。
このように、単一商品を大量にマスに売る方法ではなく、一人の人にたくさんのジャンルのものを売る方法を、「ワン、トゥー、ワン、マーケティング」といいますがこの意味で、「ONE」へ旅行商品をきっかけとしてコミットする方法しか,NO.2以下の会社には生き残り策はありません。
「どこで」購入するかは別として、「ONE」は必ず嗜好品をどこかで購入するのですから、「旅行商品」を中心としたものを(たとえば旅行関連の本、カメラ、モバイルコンピューター、服、鞄、筆記用具等々)同時に売れるようにしないと純粋に昔の狭いジャンルでの旅行商品だけではやっていけません。
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