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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【 昔の旅行者(10) 】

     <渡航手続きに関して>

     この部分に関してはかなりのボリュームが割かれています。皆の実体験に基づくものだからでしょう。一番必要とされたところです。市販のガイドブックには全くと言っていいほどこの部分が抜けていました。

    *旅券.査証はなぜ必要か
    「何処の国でもわけのわからない者が入ってくるのは困るので、そのものの所属する国の紹介状(証明書)すなわち”旅券”を必要とする。しかし、一方的な身分証明書(旅券)だけでは不安だから、こちらも入れるべきか否かを考えるわけである。入国を認めれば招待状すなわち査証を発行するわけである。」

     うーむシンプル、かつ解りやすい説明です。文章はもっと詳しい説明文が続いてますが、一番要な所を抜き出すとこんな感じです。

    *旅券の紛失
    「A君はフランクフルトで旅券と旅行者小切手を盗まれた。そこで、すぐに旅券を再発行してもらうためボンの日本大使館に向かった。....(後略)。」

     旅行中の具体例と、実際の日本大使館での旅券の再発行の方法と必要書類所要日数迄説明してあります。

    *通過査証について
     ここでは、通過査証そのものの説明ではなく、通過査証でタイに入国した旅行者が出国先をインドで申請したため、起こったトラブルが載ってます。彼は、インドへ行く前にマレーシアにも行きたくなってマレーシアに出国しようとしてマレーシアとの国境で追い返されたそうです。 結局すごすごと800km引き返してバンコクからカルカッタへ飛びました。

     こういうトラブルが具体的な事例とともに書き込んであると、ビザ(査証)がどういうものであるかよく理解できます。

    *外貨について
     具体的にどういう外貨が有効なのかとか,T/Cの交換の際のトラブルなどが説明してあります。

    「支店数が多いので、アメリカンエキスプレスのT/Cを持っていくのが通常いいのだけども、たまたまドルショック(1971年)の時のロンドンでは、アメリカンエクスプレスは沢山の人が並んで、両替額の制限さえあった。たまたま、ファーストナショナル、シティーバンク(今のシティバンク)の小切手だった私は、両替制限もなく、行列もなく、ドルショックの被害は最小限に押さえられた。
    ほかのぎんこうのT/Cもってた人も来たけど窓口で断られていた。」

    「シンガポールなどでは、直接日本円を現地通貨に両替して得することもあるけど、ほとんどの国で大損するから、いったんアメリカドルとかイギリスのポンドに日本出発前に変えてから出かけた方がいい」

     ワオー、君たちすごいジャン!!!と叫びたくなるほど、きちんと情報が書き込まれています。

     で、さぞや私達この情報誌を隅から隅まで読んで出発したとお思いの方多いと思います。

     正直言って、ここまで詳しく実用的な情報がこの機関誌に書かれていたとは思いませんでした。今年1999年ですから、30年前後前に発行されたものです。30年経ったから読んだこと忘れてる可能性もありますが、ちゃんと読んでなかった可能性の方が多いです。今読んで、なるほどなと遅い感激をしてます。

     すみません当時マジに、この機関誌作っていた人達!私会員でありましたし、年何回かは会合には参加してましたが、私ならびに私の周りの不真面目な会員今となって反省してます。

     ここに書いてあるのとほとんど同じトラブルを、自分の旅行中に実体験しながら動き回ってました。きちんと読んで覚えていれば、半分は体験しなくともいいトラブルだったのでしょう。

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