トラベルメイト Top page へ戻る

トラベルメイトトラベルメイト98

<<前のページ     次のページ>>

「トラベルメイト98」
  1. 【 昔の旅行者(8) 】

    <各国大使館、領事館と観光事務所>
     この頃も今も同じ問題が取り上げられています。
    「ほとんどの大使館が東京に集中していること。」
    一応大阪の大都会ではないですか、でも主要国の領事館は神戸または大阪にあったとしてもマイナーな渋いところはやはり東京にしかありませんでした。今のようにインターネットなんてものは夢にも思っていないころですから、大阪に住んでいた私らにも不満は残りました。

     それ以上に地方の人は苦労したみたいです。資料郵送してもらうか、電話で問い合わせるしかなかったですから。電話も勤め人でデスクワークの人なら仕事の合間に電話することもできたでしょうが、自宅に電話のない人だってたくさんいたころですから、ほとんどの人は時間かけて郵送してもらうしかありませんでした。

     この項では、はがき一枚で資料送れの人がいるが、最低返信切手同封が礼儀であるとかなりのスペース割いて力説してあります。いつの時代にも気の利かないヤツはたくさんいたようですし、それに関するトラブルもあったかも知れません。

    <外国旅行した人の話の真偽>
     ここでは、実際に外国旅行した人の話と自分が実際行ったときの体験のずれにつて説明してあります。

    「実際海外旅行した人の話は、生々しいし現実感に富んでいる。それをそのまま鵜呑みにすると思わぬ結果になることがあります。例えば、A都市からB都市へ行くとき、鉄道で4500円だったとします。そしてそれを、2ヶ月後旅行する人に伝えたとします。実際に、その人が旅行したら8000円かかったということがよくあります。これは勘違いの時もありますが、4500円は学生割引で7月8月だけの、ウイークデイの料金で、8000円は12月の一般の人の料金だと言うこともあります。
    このように、いろんなケースがあり得るので、海外旅行に行った人の話をそのまま当てにするのは非常に危険です。どんな場合にもあくまで参考程度にとどめておくのがいいようです。
    聞いていった情報がもしだめだったらと言うことは常に頭に入れておくべきです。」

     全くその通りで、今も通用する注意点です。この頃には今の個人旅行用のマニアルはもうほとんど完成していたのではないかと思います。ただ、一般的に知られてなかっただけで。

    <日本のことも調べておこう>
     「ヨーロッパの場合、日本の文化などより人口とか、新幹線について聞かれることが多い。もちろんお茶やお花についても聞かれることもあるので、写真とか絵はがきを持っていって説明してあげたらよりいいと思う。
    それと日本で今すんでる所はどこかと聞かれると、どう答えていいか。四国の人も東京より大阪に近いから大阪かな、徳島と言っても相手わからんやろうしねー。高槻なら、大阪と京都の間とでも答えておけばいいかも知れませんが。」

    皆悩んでました、日本はヨーロッパなどの国ではまだまだマニアックな国でしたから東京、大阪、京都以外はほとんど知られてませんでした。
    何よりもこの頃の旅行者日本というものを大なり小なり背負って旅行に出かけていったようです。

<<前のページ     次のページ>>



↑ページ最上部