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164. 【　昔の旅行者（４）　】
     
     　この「ＷＯＲＬＤ」の総集編の第一号の中には座談会も組まれています。１３人のメンバーが出席しています。ほとんどの人がヨーロッパ旅行体験者、アメリカ旅行した人は２人、数人は東南アジアも旅行してます。中近東いった人はヨーロッパ旅行体験者の中の２人。
     
     　この座談会に出席した人は準備をきっちりしてからいってる人が大部分です。一年半前から日本で外国人の先生について英語勉強したり、６ヶ月間英会話学校に通ったりしています。それだから現地に着いてから十分役に立ったわけでもないようですが、ちゃんと準備してます。
     
     　座談会の記事の前書きには、最近海外旅行する人は思い立ったら、すぐ出発する人が多く、準備期間が短い、だから旅行計画を立てるのに参考になる案を座談会で話してみようとあります。
     
     　ゆっくり準備していく人より、かなり衝動的に海外に飛び出す人が増え始めたことを表しています。７１年から７３年にかけて特に７３年劇的に海外旅行者が増えてますから。
     
     　私も含めて、インドへ渡った連中はゆっくり準備組はそうはいなかったように思います。ゆっくり準備組は少なくとも３０代前半までの自分の食い扶持も含めて旅行中のことだけでなく、日本帰国後も含めてのトータルな、大げさにいえば人生設計を考えて出発したようです。
     
     　私達衝動組はそんな怖いことできませんでした。ゆっくり準備して、帰国後のことまで考えて出発しようと思うと、出てくる結論は「旅行中止」しかありません。１）旅行計画は？
     
     　一応あるにはある、あくまで希望であって実行可能かどうかはわからない。
     
     ２）予算は？
     
     　小田実の「何でも見てやろう」の時の予算よりはまし。
     
     ３）英語を筆頭として語学は？
     
     　学校で習った「エイゴ」しか経験なし！日本で外人と話した経験もない！
     
     ４）地理とか歴史の知識は
     
     　これから勉強をしようとは思っているが、旅行までにはたして間に合うかわか　らない。
     
     

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