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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【 最近の旅行者(1) 】

     ここ10本ほど、心の病と言う項目でアップしました。実際に最近個人旅行を続けている方、昔はわからないが最近では「心の病」になるほど目つり上げて肩いからせて旅行してる人などほとんどいないぜと言いたい方、多いと思います。

     昔のように、一回海外旅行に出かけたら2度目はほとんどない時と違い現在は韓国等はどうかすると国内旅行より安く旅行できたりするわけで(オフシーズンならヨーロッパ往復、6万円台ですもんね)、年に何回かは休暇を取って短期の旅行をつづけている方はたくさんいます。

     そういう人にとって昔のような、何年もかかって費用貯めて、会社とか、学校を辞めてとにかく海外へ貧乏旅行をせっぱ詰まった状態でスタートするのは、なんだか現実感がわかない話だと思います。実際最近は各地の安宿街も、学生の休みの春と夏のシーズンは、妙にこぎれいな、元気な旅行者であふれます。新学期が始まる、4月と9月にはサーと潮が引くように彼らは姿を消し、長期旅行者だけが少数取り残されます。

     その長期旅行者の姿が小林紀晴の「アジアンジャパニーズ」に写真と文章で語られています。90年中盤になってからあちこちのメディアで取り上げられ部数もそうそう出たようですので、今の時代にマッチしてはいるようです。

     でも私らが手配するお客の動向とか、ガイドブックのライター、ニフティ等のパソ通やネットの旅行関連の書き込みを続けている旅行者の話を聞くと、メー血走らせて旅行で哲学してる旅行者なんかいないとは言わないけど、最近あまり見ないねーと言うのが大部分の意見です。

     バンコックの安宿のロビーで、「俺最近はHISみたいなとこ使ってないよ、有名になりすぎて安くないし、やっぱネットでは、CAS−TOURジャン、俺知り合いがここにいるし、割合ピークシーズンのきついときでも優先的に俺には席とってくれるし、」こんな会話を声高に話している、いかにも旅慣れた風な人はたくさんいます。

     こういう人達よく見ると、服装もまだこぎれいですし、かってのヒッピーと呼ばれた人達のような、人生に疲れたような、すねた目つきはしていません。

     カオサンロード(タイのバンコックの安宿街)のHPにも、小林紀晴氏が書くような「個人貧乏求道旅行」の様な人は確かに少数いるけども大多数はそうではないとアンケートの結果が書いてあります。

     この辺りのずれは何でしょう?実際に旅行に出かけてみるとわかりますが、メディアで取り上げられるような、ステレオタイプの人とか物は現実には希にしか存在しません。もっとわかりやすく言えば、メディアに文章とか写真を載せる人達の頭の中にしか存在しません。





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