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「トラベルメイト98」
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【 心の病(1) 】
肉体の病気だけでなく旅行中は精神の病気にもふれなければなりません。元々旅行は「楽しみのために、またリラックスするため」に出かけるべきものなのですが、ほとんどのメディアではまだまだ遊ぶだけの旅行は市民権を得ていません。
「ブランド品の買い物だけとか、ただ単に団体旅行に参加するだけの旅行は本当に貧しい、現地の文化に触れ、考えることでひと味違った個性的な旅になるだろう」....のような文章はあちこちで見かけます。最近では、日経だか東京新聞のエッセイで、吉本興業の偉いさんが似たようなこと行ってました。
私らに言わせればほっといてくれという感じです。「せっかく出かけた外国で」とか「ひと味違った個性的な」とか、そうはコストをかけられない旅行で盛りだくさんなことをしなければいけないと考えること自体が、まだ貧しさから抜け出てない証拠です。
少ない予算で盛りだくさんな機能、まるで安いラジカセか、入門者用のパソコンです。ほとんどの人が通になっていくにしたがってシンプルな機能のそれなりの値段のものを買い求め始めます。具だくさん、低予算、お手軽なものはすべてに通用しそうで、何一つ役に立たない場合が多いのです。
日本人は、日本では自分を捜すことさえできないから、自分探しの旅へあるいは癒しの旅のために、アジアへ、アフリカへ、南米へ、そこで見た貧しいながらもけなげに生きる子供の姿を見て...。おおーーーー。何回書いても額に冷や汗が出てきます。
最近では洋行(以前は洋行といえばまず西洋です)帰りのイメージはそうはかっこよくはないことになってしまいました、以前はTVドラマで話の展開に困ると、主人公はニューヨークとかロンドンへ栄転して一区切りのパターンが多かったようですが、最近は発展途上国でボランティアとボスニアとかカンボジアで活躍する報道カメラマンなどがいい人役で出てきます。
そんなにいい人ならとっくの昔に身ぐるみはがされて飢え死にでもしてますでしょうに。有名なキャパ、写真家としては超一流でしたが、本人決していい人でなかったようです。
でちょっと話が飛んでしまいましたが、次は「自分探しの旅」等ありはしないし出来やしませんし、こんなこと思って旅に出かけると心の病になってしまうと言うことを説明します。
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