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「トラベルメイト98」
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【 旅行トラブル実践編:病気(5) 】
病気の王様
さていよいよ、旅行中の病気の王様「消化器感染」と「接触感染」です。消化器感染は、口に入る物から感染する病気です。ここでこの感染系列の病気の話をすると食い物と飲み物の話になってきます。
まず飲み水。わかした物か、封を切ってないミネラルウオーターをお勧めします。コーヒーとか紅茶、ジャスミン茶などもわかしたお湯を使っていますので、まず問題はありません。
中国などは、かなりの安宿でも、安っぽいアルミの蓋のかぶせてある馬鹿でかい魔法瓶に、沸かしたお湯がたっぷり入ってますので、あの水の臭い上海でも自らお腹壊すことは少ないようです。(大阪の水といい勝負してると思いますが)
インドではガラスの入れ物に水が入っていることが多いのですが、一度わかした水なのかどうか確認する必要があります。細菌は何処の国でもミネラルウオーターを売っています。特に短期間の旅行の時は生水を避け、ミネラルウオーターを飲むようにしましょう。
ほとんどの国で三ツ星クラス以上のホテルは部屋においてある水も、ミネラルウオーターとまでは行かなくとも、ちゃんとわかした後の水を置いてあるようです。安宿に泊まる人は、事情がよく解って、体も慣れるまでは、特にミネラルウオーターをお勧めします。国によっては同じ量の清涼飲料水より高いこともありますが健康のためには仕方ありません。(水割りとか、コーラ飲むときに使う氷にも気を付けてね、殺菌した水で氷作ってあるとは限りません)
皆さんの体験から水に関して何か初心者の方にアドバイスありませんか。特にアフリカとか南米の体験あるかたメールいただければと思います。
食べ物についても水と同じ事がいえます。日本で簡単に食べられ高くなく、他の国でも割合い簡単に食べられる物を最初に食べることが一番簡単です。ハンバーガー、フライドチキン、トーストにコーヒー、目玉焼きにベーコン、中華料理....そんな物で十分です。
国によっては、ハンバーガーが高級な今風の食べ物であったり、目玉焼きにベーコンであっても十分高い食べ物だったり、中華料理はほとんどが高級料理のカテゴリーに入ってしまう国もありますが あくまで一般的な意味で取って下さい。
北米諸国はよほどの和食党でない限り何とか問題なく、朝昼晩過ごせます。西ヨーロッパも、オセアニアもよほどのど田舎に行かない限り問題はありません。東南アジアの諸国、特に海に面している国々はほとんどの場合私達の口に合う物を探すのは簡単です。
中国の奥地、シベリアの内陸部、インドから中近東にかけて、アフリカ内陸部、南米内陸部....。ここいらはチョット手強いところです。じっくり時間をかけて慣れていけば何とかはなるでしょうが、時間のない旅行の場合、無理して現地の食事をと頑張んないで下さい。
前にも書きましたが、よほどお世話になった人の手前無理しても出された料理を喉に流し込まなければならない場面になった時以外は、頑張る必要はこれっぽっちもありません。
庶民が食べているであろう安食堂で、「現地の料理を食べることこそ旅行の醍醐味だ」なんて思うことは間違いだということをもう一度思い出して下さい。
ほとんどの国で、庶民の生活は安食堂にはありません。安食堂で毎日三食を食べて過ごすのはほんの一部の人達であって、それをもってして現地社会の庶民の食文化を代表していると勘違いするのはよくありません。(希にシンガポールとか香港の中心街に住む人達の間の屋台食文化の様に、庶民生活に四六時中密着してるところもあるにはありますが)
下川裕治箸「12万円で世界を歩く」とか辺見庸箸「もの喰う人々」はこの辺りものすごく勘違いしています。
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