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「トラベルメイト98」
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【 旅行トラブル実践編:出発前に(10) 】
3)相手国がビザ簡単に出したくない人
観光ではない事が見え見えの人、あるいはそうなりそうな職業とかそうなりそうな状況の人。
観光ビザは遊びにいらっしゃって良いですよと言うビザです。それ以外の目的で入国する人は観光ビザではありません、基本的にはです。
15年ほど前までほとんどの国で日本人の職業欄は無職と書くと退職したなら、以前の職業を書かねばなりませんでしたし、無職で通用するのは、年齢的に退職していてもおかしくない年の男性か、家庭の主婦くらいでそれ以外の人は必ず何らかの職業に就いていることが期待されてました。
今は無職でも、旅行に行くぐらいの金は日本人ほとんどが持っていると思われているのでしょう、あまり好ましくは思われませんが、無職でも申請が通らないことはありません。
でもこの講座お読みになった方はきっと、職業欄には自営業とか、友人の会社の名前で書き込んだりなさることでしょう。一応の記入欄がそれらしく埋まっていればチェックなど入らない場合が多いですから。
報道出版などのメディア関係にお勤めの方も正直に申請するとえらく手間取ることあります。観光ではなく取材で行くのではないだろうか、ならば取材用のビザ取ってくれと言うことになるからです。
本当に家族旅行等で観光に行くなら、そう言うチェックが入っても十分対応できる余裕もって申請するか、例えば奥さんの実家が商売していたらそっちの社員と言うことで申請するとか方法は幾らでもあります。希にですが、電話で確認が入ったりすることも国によってはありますのでその辺まで考えて対策練ることです。
以前朝日新聞の配達員してる人が某国へ観光ビザ申請したところ、職業欄に「ASAHI NEWS PAPER」の文字があったので、すぐメディア担当領事の面接になった人がいました。面接後誤解は解けたみたいですが本人はビビリまくっていました。
フリーの駆け出しのライターとかカメラマンなども同じ様な失敗繰り返してます。渡航目的欄に「TOURISM」とか「SIGHT SEEING」とか「VACATION」と書けば問題ないところを、「TAKE PHOTO」とか「REPORT」「RESERCH」等と正直に書き込むと、詳しいことを突っ込まれて聞かれて、観光ビザおりなくなります。
誰もが顔知ってるようなジャーナリストなら正直に申請するしかありませんが、そうでない人は観光で入国してちょっと写真を撮ったり、取材する分には誰もチェックできませんし文句言いません。簡単に入国できる方がいいじゃないですか。
だだ現在内乱とか戦争状態の国へのビザは別ですよ。まあ、こういう国へは誰も観光ビザ申請しようと思う人はいないでしょうけど。
職業欄に「カメラマン」とか「ジャーナリスト」と書くこともトラブルの元です。まずこの人達は取材だろうと思われますから。
4)最後に究極の「観光ビザを出すのをいやがられる人」はお金持っていかない人。
観光にはそれなりのお金必要ですから。現地で最低限のお金ない人は何らかのトラブル引き起こすと見られるわけです。黙ってればわからないものを、現地ではお寺とか教会に泊まってほとんどお金使わないで旅行しますなんて係り員に宣言する人もいます。
一発で即アウトです。これはビザ申請の時だけでなく、相手国入国の時も絶対的な禁句です。お金無くともあるように見せるのが正解です。
「猿岩石」「ドロンズ」「パンヤオ」全てあのままの予算と方法なら入国前にビザおりないケースはかなり多いはずです。あれは本当にバラエティの範疇の番組であって、そのまま同じ予算とか日程でビザ申請して入国できてるとは思わない方がいいでしょう。
あなたが実際ビザ代ぎりぎりしかお金無くて、ビザ代払うと後5US$しかお金残らないような旅行したとしたら、たぶん何カ国は観光ビザ出すのを拒否するでしょうし、ビザあったとしても入国の審査で所持金をチェックされたら入国拒否の扱いされるでしょう。
70年代初期にベルギーとドイツ国境地帯で所持金不足のため両国から入国拒否されて泣いていた日本人いましたけど、ヨーロッパならまだ良いですが90年後半のアフリカ、中近東、南米の国境地帯はちょっときついっすよ。
彼らは何故じゃあ何とかなってゴールしたのかって。理由は簡単、彼ら2人組を撮影してる人がずーと四六時中同行してますよね、番組見てるとその存在忘れてしまったりしますが、彼、金絶対持って歩いてますよ。入国ビザ出すに十分なだけの所持金必要なときは彼の所持金を見せ金にしてビザ取っていったと思います。
TV局のディレクターが同行しないあなたの個人的な旅行は彼らのような保証人いませんから、残念なことに入国拒否の可能性がものすごく多いです。
それなら現地で働くって!あなたの取ったビザ観光ビザです。観光ビザで現地で労働して対価得るのは立派な法律違反ですよ。運悪ければ、入国管理法違反で収監され国外退去の羽目になります。
国外退去と言っても、日本大使館有る国ならまだ日本の係り員が手続きに来てくれますが(日本への航空券持っていればそのまま空港から日本へ放り出されることもあります)、無い国では近隣の一番近いところのくににある日本大使館から係り員が飛んでくることになります。ただでさえ自国の旅行者には冷たいお国柄、どんな扱い受けるかは想像できますでしょう。
観光ビザは全ての国で、観光できる十分なお金を持って入国してくれる旅行者に発行されるものです。そうでないときは、一見そう見える風に体裁を整えて下さい。形式だけでも整えれば観光ビザ出してくれる国もありますから。
それさえ拒否して、私は現地で貧乏旅行するんだと胸を張ったとしたらあなたを救う手段はどこにもありません。
以上長々とビザについて話してきましたが大体感じはつかめたでしょう。
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