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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【  現実旅行編(24) 】

    【旅行から帰ってちょっと経ったら】

     一週間もたつと地に足の付いた生活が戻ってきます。もし旅行中お世話になった人とか、知り合った同じツアーの人に写真とか手紙を送ろうと思ったらこの時期を逸するとまず送れなくなります。頭の片隅にちゃんと送らなくてはと思いながら一年は直ぐすぎてしまいます。一年経ったら十年たつのも一緒です。アルバムとか、旅行中の日記、知り合った人の住所録などもこの時期に整理しないと、段ボールの箱に入ったまま押入れの中で眠ることになります。この辺りの時間をとるのはちょっとしんどいことですが、旅行から帰りたての勢いで一気にやってしまった方が楽です。

     どうしても明日で良いやと思う方、別にそれでもかまいません、あなたが決めることですから。永遠に明日は来ませんが。

     アルバム整理より、写真の郵送よりもっとやって欲しいことがあります。それは出発前に読んだガイドブックを読み直していただきたいということです。この頃になると旅行中に体験したことが次から次と浮き上がってきます。ああなるほどここに書いてあることはこう言うことだったのか、ここはちょっと違うな私はこういう体験をして無いぞ。げっぷのように色々な体験が浮き上がってきます。

     悪臭とほとんど同じような物もあれば、全身しびれるような気持ちいい体験がよみがえってくるのかもしれません。牛の反芻胃のように何回も咀嚼しましょう。少しずつですが栄養になっていくことと思います。ゆっくり時間を掛けていってください。

     蟻の駆け足くらいの速度しかありませんが確実にあなたは変わっていることと思います。そしてこのことは絶対に覚えておいてください。

     あなたが変わると言うことは、通常生活している日常生活の上で何かが変わることで、それは当然なことながら旅行から帰ってからの話になります。旅行中自分が変わったと思ってる人はいませんか、確かに変化はしていますがそれは単純に、日常生活をしていた場所から、旅行という非日常生活の場にいるので変化しているだけで、それは「変わった」と言うよりも、日常から非日常に生活が「代わった」にすぎないのです。あなたの本当に変わったと言う体験は、日常生活の中に帰らなければ体験できない物なのです。

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