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「トラベルメイト98」
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【 現実旅行編(11) 】
〇スチュウワデスマニア(2)
飛行機の中で、スチュワデスさんと知り合いになる方法は、もううんざりするほど沢山の雑誌が特集をしています。どこの席に座ればお話ができるのかとか、彼女たちはどういうお客が好ましいと思っているかとか、話すきっかけを作るには、うるさい要注意のお客さんをどう呼んでいるか、もういい、もううんざりです(女性の読者の方々すみません、世の中にセーラー服マニアがいるように、世の男性は、スチュワデスフェチが多いとされてます、ですからそのことにつてはもう少し語らせてください)。 彼女たちに聞けばシンプルな答えが返ってきます。
質問1・どんなお客さんが好みなの
客に好みはありません、何故ならお客さんですから。私たちは仕事をしに飛行機に乗っているので、軟派されに乗ってるわけではありません、仕事のじゃまをしない人が大好きです。私たち激務だから疲れてんのよ!ほっといて!
質問2・どんなお客が嫌いなの
口の臭い中年のおじさん、何かに付けうるさいおばさん、知ったか振りの青年、一挙一動に目を光らす若い女の子、何かと直ぐ名刺を出したがるいわゆる一流有名企業の社員、特にマスコミ関係のTV局とか出版関係の取材陣、お客より海外旅行に不慣れなとろい添乗員、威張ってるお役人、なんぼでもあります。一番いやなのは誰であれ仕事がスムーズに運ばないお客。
もしあなたが、海外旅行が初めてで胸ふくらませてスチュワーデスさんに話しかけても、彼女らにとって何十回と飛んでる飛行機の中のお仕事ですから、よほどお互い気分がうまくあう方でない限り彼女らにとってうっとおしいだけです。
ならば、仕事中には何の色恋沙汰もないのかというとそりゃ当然有ります。何百人も狭いところに乗ってるわけですから、シートNO35のAの彼なかなか若い割には渋いよとか、NO55のBのおじさん素敵だよとかの評価は直ぐ機内を飛び交います。本当にかっこいい人だったり、芸能人だったりするとさりげなく、用事がない者まで見に行ったりします。
でも覚えておいてください、あくまで選択権は先方にあって、先方はかなり目が肥えていてよほどの人でなければお知り合いにはなれないでしょう。そりゃ仕事ですから、「あのう、すみません」と問えば、「はい、何でしょう」とこだまのように返事は帰ってくるでしょうが、それ以上でもそれ以下でもありません。
彼女達のお友達になれる対象は、、ビジネスクラスから上のお客さんで、エコノミーのお客さんはまず一山いくらのものですので目立つのが大変です。目立つにはおとなしく座っているよりも少しでも話しかけた方が目立つじゃないかと思うあなた。そりゃ努力しないより、した方が確率は微妙に変わりますが、本当に微妙にね。
飛行機の中ではできたらスチュワデスさんと、友達になりたい気分を捨て去りませんか、珈琲一杯を頼むのにどう頼んだら覚えてもらえるだろうか、話のきっかけは等と考えれば考えるだけ喉はからから声が裏がえってしまいます。お気楽いい加減が旅行の極意です。別に珈琲を頼むだけの関係でいいじゃないですか。
誰が、友達にならなければいけないと決めたんでしょう。旅の達人はスチュワーデスさんに沢山のお友達がいるのでしょうか。うっとおしいことやめましょうよ、お友達ができたとしても鬼の首を取った日のように自慢することでもありませんし、声さえ掛けられなかったとしても落ち込むことはありません。全くあなたの好みの問題で、どっちだってよいのです。
どうですそうおもったとたん気分が軽くなりませんか、かえって何のこだわりもなく用事も、入国カードの記入方法の質問もできますでしょう。相手だって大変助かります、珈琲一つ頼むのに無理矢理、軟派光線を頭のてっぺんから絞り出して、顔をひきつらせている期待待ちのお客より、単に珈琲を頼んでくれてありがとうと言ってくれるお客の方が数倍嬉しいでしょう。急がば回れです、無理は禁物です、これであなたはほんの少しだけ海外旅行のつぼを心得たでしょう。
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