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トラベルメイトトラベルメイト95

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「トラベルメイト95」
  1. 【 旅のパーツ 】

     パッケージに申し込んだ人は、キャンペーン商品でない限り、追加で頼むものはあまりありません。自由行動中の観光とか、ディナーショーくらいでしょうか。

     航空券のみで出かけようと思う人は、日本払いにするか、現地払いにするかは別として最初の目的地の空港に到着してから最終目的地の空港から出発するまでの食事代、宿泊費、交通費などを別払いしていかなければなりません。ここでは主に日本払いで予約してでかける物中心にとりあげます。

    ○ホテル

     人間の生活の基本の衣食住の中でまず住です、安全で清潔なところが到着一泊目に確保できたら旅の成功は決まったも同然です。

     現地で空港到着後に、ホテルの予約カウンターで頼む方法もありますが、国によっては夜中は開いてないこともありますので、最低到着日の最初の1日目は日本から予約しておいた方がいいでしょう。

     特に飛行機の到着時間が夜中になる場合は絶対です。到着時間が18時以降も夜中の到着と理解しておいた方が間違いありません。だいたい飛行機便は早く到着することはあまりなく、遅れることの方が多いので18時以降はもう夜中と思っておいた方がよいでしょう。到着した後も、ターミナルから入国管理のカウンターに行くのに30分、入国検査に30分〜1時間、税関検査に20分〜1時間、タクシー乗り場で30分、まあ通常空港に飛行機便が到着してから、空港をタクシーなりバスで後にするまで2時間〜4時間程かかります。夕方までに(夕食の前にと言う意味で)ホテルに到着するには、15時までの到着が安全圏です。15時以降に到着の方は、一泊目のホテルを予約してから出かけていく方が安心です。

     案外よくある問い合わせに、一泊目のホテルをユースホステルとかYMCA、その他安いところを希望する方がおられますが、北アメリカとか西ヨーロッパ、オーストラリアなどの地域を除いて一泊だけでは手配が不可能に近いのです。

     手配可能地域でも、さすがにユースホステルなどはちょっと難しいですが、YMCAクラスはホテルの予約チェーンに載っていたり、FAXでの予約受けていたりして簡単に手配できることもあります。安いホテルで簡単に手配可能なのは、モーテルのチェーンが比較的簡単です。しかしこれも、レンタカーを借りる予定の人以外はバスでは交通が不便なところが多いのであまりお薦めできません。

     到着日一泊目のホテルは、最低でもホリデイインクラス、料金は1万円くらいから予算を取っておいた方が当たりです(ホリデイインは、アメリカですと本当にビジネスホテルのことが多いのですが、東南アジアに行くとかなり高級ホテルだったりしますので判断に困ってしまいます。まあ料金1万円と覚えておいていただければいいでしょう)。

     料金の安いホテルを到着第一日目から予約しようと思うと、連絡費用と手間がべらぼうにかかってホテル代は確かに2800円であったけども、通信費と手間賃でトータル1万1千8百円かかったということもあり得ます。

     旅行中は無理を承知で頑張っては行けません。結局安くするつもりが高くなってしまいます。無理は高コストの原因です。
     いい加減、ポピュラーなもの、大量生産品、我慢できる範囲で他人と同じ行動をする、安く物事を収めるにはこれしかありません。
     無理をする、個性的な物、夢、抽象的なものは高コストです。

    ○到着日以外にもホテルを確保した方がよい場合

    ・リゾートなどでお客さんが集中するところ

     こういうホテルは、旅行中に泊まるために予約するのではなく、ホテルに泊まるために旅行をする訳ですから、予約しないで旅行に行って現地で泊まれなかったとしたら旅行の価値がありません。出発前に予約を取っていくしかありません。

     グアムのPICホテルとか、バンフのスプリングホテルが有名でしょう。ここら以外にも、カンクンとかジャマイカの最低2週間の滞在でないと予約を受け付けてくれないホテルとか、カナダの3階建ての100年近く前に建てられた3階建てのログハウスのホテル、インドの昔の王様宮殿を改造したホテル等たくさんあります。

    ○ホテルを申し込むには

     日本に予約センターがあるところは、旅行会社を通さず直接申し込めます。ホリディイン、ヒルトン、シェラトン、ウエスティン、クオリティイン、ベストウェスティン、などです。
     もっと詳しく調べたければ「世界ホテル案内」と言う本が出版されてますからそれを参考にしてください。ただし、予約するにはほとんどの場合クレジットカードが必要です。

     旅行会社を通しても、ほとんどのホテルは申し込めます。この場合は日本でお金を払って宿泊券(バウチャーと言います)を持っていくときと、予約だけを頼んで現地払いにする方法と2種類あります。予約だけを頼んでいく方法はクレジットカードのナンバーが必要です。

     海外のホテル予約専門の会社に頼むこともできます。JHCとかアップルホテルチェーン、ユーテルインターナショナルが有名です。ほとんどが日本でお金を払ってバウチャーを持っていく方式ですが、ユーテルは現地払いもできます。

     本人が直接現地ホテルと連絡を取ってもかまいません。だだこの欠点はえらく時間がかかることです。それとある程度の英語力が必要になります。FAXなり手紙で相手ホテルに直接予約をすることになりますが、ホテルによっては回答が全然来ないため電話しなければならないこともあります。このケースもできたらクレジットカードがあった方がいいでしょう。

     ホテルに関しては、各ホテルのメンバーカード会員になれば各種割引とか特典がありますし、FFP(各航空会社の旅客優待メンバー制度)の会員になっても宿泊ごとにポイントがたまり、飛行便利用の時のマイルのポイントと合算され次の旅行の航空券が、たまったポイントによってはただになることもあります。ここでは入門編、基礎編ですから詳しくは説明しません。

    ○衣食住の衣

     旅行に出るのに、洋服を新調していく人は今はあまりいないと思います。(昔はほとんどの人がま新しいスーツにネクタイでした)男性も女性もGパンかコットンパンツにポリエステルのシャツが基本です。目的地の気候とかちょっとおしゃれを考えるとシャツは綿だったり麻になったりしますが、基本は基本です。寒いところへは、セーターにマフラー、手袋、ジャンバーを追加します。

     冗談じゃあない、私はお洒落をしたいんだと言う方もおられるでしょう、パンツにシャツでは絶対嫌だ、そりゃそうです高級ホテルの最上階のラウンジに、チノパンツにダンガリーシャツで現れて場違いでない人は、相当の遊び人でもなければ無理です。荷物に余裕があればお洒落着とか、フォーマルな服を持っていくとよいでしょう。

     各目的地の滞在中は自分で気に入れば思えば何だってかまいません。買ったばかりの服はどうしても2〜3回袖を通してからでないと身体になじみません。時間的にも、精神的にも余裕のない旅行中です、よほど着こなしに自信のある人でないと、買ったばかりで一度も袖を通してない服とか、現地で買ったばかりの服を気分よく着ることは難しいことです。着慣れたものを持っていくのが無難です。

     日本を出てから目的地に到着するまでと滞在後の移動、そして最終目的地からの帰国、この部分は絶対シャツにパンツ姿です。2〜3回旅行に行ってみてから自分になじむ恰好というのは決まります。

    ○衣食住の食

     最近では、食中心のヨーロッパグルメの旅だとか、香港満願全席のコースだとかの食事が目的のコースもありますが、通常は食事目的というよりやはり旅行が目的ですから、おいしいものをのんびり取るよりも、まず食べれるときに食べられる物を素早く捕ることを基本にしてください。

     食べ物は、人間の行動力の基本ですから精神力とか旅慣れをめざすより、まず食べ物、飲み物です。イライラして、周りの連中のやることなすこよが気に障ってどうしようもないとき、まずいっぱいの水、一口のおにぎりです、あればいっぱいの味噌汁でもかまいません。

     本当に次にやることが解らなくなったり、どうしたらいいか見当がつかなくなったり、気分が最悪に落ち込んだりしたとき、何か精神的な部分で解決しようなどと思っては行けません。

     ほとんどの場合一番人間の基本的な部分の食い物の追加、つまりエネルギーの補給で回復することが多いのです。ガス欠でエンスト寸前のエンジンではどんな高級車でもRV車でもスムーズに動くはずがありません。

     補給が終わったら、体を動かす散歩が一番、なるべく日光にあたるようにして気分の転換です。あの太宰治だって、朝早起きして毎日ラジオ体操して、ちゃんと朝御飯を食べていたらたぶん自殺しなかったでしょう。

     どの部分にも顔を出す初心者にありがちな、面倒な考えを持ってはいけません
    「日本でも体験できるようなことはしては行けない、海外旅行に来てるのだから現地の物に早く慣れなければいけない。無理してでも現地の人が食べるレストランとか食堂で体験を重ねば、特に朝はその都市が目覚めるときだから朝食を現地の人と一緒に取れればもう旅行のプロ?」

     朝はどの都市でもくそ忙しいもんです。だいたいの人は決まった時間で決まったところで、予定した時間で朝食を取って仕事先へ急ぎます。そんなとこへ、右も左も解ってない旅行者が、メニューの内容も解らずボーと突っ立てにこにこ笑っていたとしたら「おらあ、どけどけ、笑ってるより注文しろ、さっさと食ってでてけ」と、誰もが思います。それを、たまたま親切な人がお相手をしてくれたからと言って「すばらしい体験を今日はした、この国の人は親切だ」と思ってはいけません。その証拠にあなた自身も緊張でかなり疲れたはずです、本当に親切な国で、親切な人に出会っていたとしても、朝飯から緊張しては栄養が身に付きません。

     そんなわけで、最初慣れてないときにはホテルのレストランでの朝食が一番です、しかも全世界共通のパンと珈琲目玉焼きにジュース。お腹に食べ物が入って少し気分が落ちついたら、ホテルの回りで現地の人が朝飯に出入りしているレストランはないか腹ごなしの散歩ついでに見て回ります。あったら即チェックです、レストランの名前、メニューと値段、料理の種類ぐらいはメモしておきましょう。散歩から帰ってきたらさっそくコンシェルジェ(ホテルのロビーに座っている何でも屋、その都市に関することなら一応は何でも情報をくれるはずです)、かベルボーイに今チェックして帰ったレストランの評判を聞いてください。次の日の朝飯は、もう朝飯前です。

     朝食付きのホテルであったり、パッケージだったときは無理して外のレストランで食事する必要はありません。あなたの払った料金に食事が含まれているわけですから。

     もし散歩に出た途中で良さそうなレストランを見つけたけども、恥ずかしくてメモも取れなかったり、メモをやっと取って帰ったけどもホテルの人に評判を聞くことができなかったり、聞いたけれどもなんと言ってくれたか解らなかったりしたときは、基本に返りましょう。あなたの泊まってるホテルのレストランで、あるいはコーヒーショップで一般的な朝食を取りましょう。覚えておくべき単語は2つです。「コンチネンタルとアメリカン」。

     肉類とか卵がつかない、パンとコーンフレイク、紅茶、珈琲ジュース等のあっさりした食事がコンチネンタル、コンチネンタルに卵、肉類(ソーセージ、ベーコン等)がプラスされた物がアメリカンです。

     このことを知っていたが、ボーイに伝えたはずだけども違った物が出てきた、こう言うときにはうやむやにしておくのは日本人の悪い癖だからきちんと自分の食べたい物を主張して、相手の誤りを正さなければ。とは思わないこと。

     思わなくてすーと文句が出てきたのなら止めはしませんが、注文と違った物をおいて去っていくボーイに喉がからからになりながら、なんて言おう、早くしないと向こうに行ってしまう「えーと、えーと」、力が入るようでしたら、まずなんにも言わずにそのまま食事を続けるのをお薦めします。
     力が入るってことは、あなたの全存在を賭けて全身で戦闘態勢に入ってるってことですから、そんな状態で食事などできませんよ。基本にまた帰ってください。まずとにかく食べれるときに食べれる物を食べる。文句は次のチャンスに。

     安宿に泊まるとレストランが宿にないことが多いので、受け付けの係員に朝飯を取るにはどこが良いか必ず聞いておきます。この時選ぶのは、日本料理店が近くにあればいいのですが、なければハンバーガー等が食べれるファストフード店、か中華料理屋を選びます。この2種類のお店ならほとんどの方が大好きではないにせよ何とか食べれますでしょう。

     もしこのとき相手に聞いていることが伝わらなくて困ったら、今度はおとなしく部屋に帰ってはいけません。普通のホテルならコーヒーショップに座れば食事はできますが、安宿ではそうは行きません。言葉で解らなかったら、受け付けのカウンターで紙に地図とレストランの名前を書いてもらってください、海外旅行最初の都市で、第一日目の朝飯がとれたらもう気分はピースです。

     昼食と夕食に関しては、エンジンがかかった後のことですからどうとでもなるでしょう。都市に滞在中のときは初めての所でも少しは慣れますから、うまいとか、値段の割にいけると言う基準で選ぶのもかまわないですが、移動中の時にはまたまた基本に逆戻りです。食べれるときに食べれる物を、時間とか回数は2の次です。お腹が減らないよう常に栄養補給を心がけます。

    ○わざわざ海外旅行に行くのに日本食なんか

     この言葉あちこちで聞きます、日本食を持って行くかどうかについては現地に早くなれる意味で持っていくなという意見もありますが、日頃食べている物を食べるのがストレスが一番たまりません。絶対に持って行くべきです。まあ、最近では世界各地のほとんどの大都市では、日本食が手に入りますのでわざわざかさばる物は持って行く必要はありませんが、日本茶と味噌汁くらいは荷物の隅っこに入れておいても場所はとりません。

     ここで案外使えるのがアウトドア用として売られている携帯用の食料とか調味料です。出発前にスポーツ用品店の食料品売場をのぞいてみてください。かさばらなくて便利な物がたくさんあるはずです。

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