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入門講座理論編ー(30)
この後旅行関連のライターの本とか発表されたものが実際「旅行用OS」として実用に耐えきれるものなのか考えてみたいのですが、それらの一番の欠点は「教養主義」に必ず犯されていることです。何かしなければ、何か有用な事しなければ、いい加減な心構えではなく少しでも一皮も二皮もむけるような旅しなければ、そして本当の自分を捜さねば。
旅行って基本は、いい加減に気を抜いて遊ぶって事ではなかったんでしょうか。そりゃー場合によっては商売とか、仕事で気抜いてはいけないこともあります。
その体験が旅行するための読み物として出版されたり新聞で発表されたりする事も多くあります。これは絶対間違ってます。そんな目的のものなら、「旅行用のOS」というより、「仕事とか商売のマニアル」とした方が正しい見方でしょう。
遊びは、楽しいことをするのが遊びです。遊べば楽しくなります。旅行をすれば誰もが楽しくなるのではなく、楽しいから面白いから旅行をするのです。
興味がそうないのに、ほとんどの人が旅行するし、どこ見ても旅行があふれているし、我慢してやってみれば少しは面白くなるかもしれない、そういうのはおすすめしません。きっかけとしてなら、人がやるからというのも立派な理由でかまわないとは思います。
これら「教養主義の旅行論」は決まってこう続きます。日本人は観光とかショッピングにせせこましく動くけども、旅行先で一都市最低数日間滞在して何もせずのんびりすることこそ旅行の醍醐味であり現地の生活を生で肌で感じることができる。西洋の人たちは実際にそうしている。
旅行の初心者がそう思って同じ事を旅先で実行しようとしたらどうなると思います?特に22才ぐらいまでの人生の初心者がそうしようと思ったら。
観光旅行ではなく本物の自由旅行をするために航空券のみで目的地に到着して、まあ最初の日はやはり不安だからホリデイインクラスのホテル日本で予約していって、到着日の夜は明日から自由旅行だとわくわく、小林紀晴の本を読み返す。
次の日から自由旅行始まるわけですが、観光地は当然行きたくないでも現地の生な文化とか生活を見たい。さてどうすればいいのでしょう。
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