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入門講座理論編ー(3)
さらに「THE BODY SHOP」からの引用を続けます。
スーパーモデル並の容姿でない女性は30億人いますが、スーパーモデルと呼ばれる女性は8人しかいません。
これを旅行者に置き換えると、
作家、レポーターでない人は、のべ海外旅行に年間1600万人出かける日本からの旅行者の大部分ですが、沢木耕太郎は一人しかいません。蔵前仁一も一人しか日本にいません。
確かに、「沢木耕太郎」とか「蔵前仁一」は名前がでるだけの才能と幸運に恵まれていたでしょう。本人は(特に蔵前仁一氏は、私には何の特殊な技能はないとご謙遜なさってますが、どうしてどうして、いやはやいやはや)そんなことおくびにも出してませんが。
あなたが彼らの発表されたものを読んでなるほどと思って、同じような体験を海外でしたいなと思ったとします。同じようなものでなくとも何分の一かの体験で良いと望んだとします。そんなものできると思いますか?
理由は2つあります。
まず第一の理由は
1)所詮才能が違います。どこが違うんだ違うところを説明しろと言われると説明全然できませんが。
結果を見ると一目瞭然!
方や出版社丸抱えで取材旅行できるか、自費で旅行でたとしても何割か何倍かは別として、その体験を発表する事で費用を取り返すことができる。
一般人と、彼らには比較できないくらい大きなレイノルズ数の違いがあります。
次に第二の理由
2)書かれていることが現実に近いものではなく、一旦フィルターを最低2回通ったもので、稀少元素がどこか無くなっている現実風を装ったものになっている。(たとえ悪いですが、腎臓透析受けてる人で精神分裂症が軽くなったケースがあることが知られています、血液を透析するときに何らかの物質が濾されて影響がでたのではないかと推測されています。)
一個目のフィルターは本人自身の自己規制(名声保つためにはあまり世の中から外れたことできません。)二個目のフィルターは編集者の売れ筋判断最終的にはたくさんの人に受け入れてもらえなければ、売れませんから。
見ている分には、書斎の中でコーヒーでも飲みながら読んでいる分には問題はありません。すごくマイルドな気持ちのいい想像をかき立てるでしょうから。
ここいらに彼らの作品の価値はあるとわかってらっしゃる方は実害はほとんどありません。ところが、何分の一かでも彼らの作品のイメージを旅行中に実現できたらなどとちょっとでも思うと、一転これらの作品群は自分の免疫システムを攻撃するアレルゲンのようなものに変化します。
特に年齢16才くらいから22くらいまでの好奇心だけはたくさんあるし、まじめだしまだ世の中にすれてない人たちへは猛毒として作用します。
この年齢以下はまだ親の庇護の元、想像でしか海外自由旅行はできないでしょうし、以上の方々はすれすれに世の中にすれてきて、力の抜き方も、ずるさも、世の中の決まり事もそれなりに学んできてるでしょうから。
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