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病の細道

 

第51回 やけどの回復 (2002/02/16)

 

今日、久しぶりに外科で足のやけどの診察をうけた。先生は、「ここまで直るとは思っていなかった」と言いながら、左足の小指のあたりを指し「少なくともこの辺は切らないと。最悪の場合はここまで」と足首のかなり上をなぞった。自分よりもよほど安堵している様子を見て、あらためてそれほど深刻だったのかと思った。

やけどの傷はちょうど自分からは見えない位置にあり、しかも痛みを感じないからそれほど悲観したり深刻になることもなかった。それと、消毒をする度にデジカメで写真を撮って傷の状態を毎日観察して、少しずつ良くなるのが確認できたものよかった。これが日々悪化していたら写真を撮ることだって嫌になっていたかもしれない。

あらためて写真を日付け順に並べてみると確かに悲惨な状態だったというほかはない。入院してうけた徹底した糖尿コントロールが功を奏したことは言うまでもないが、自分の中に回復する力が残っていたことにも感謝せざるを得ない。

一連の写真は、他人から見ればただグロテスクなだけかもしれないが、自分にとっては宝物のように感じる。

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