第４７回　誕生日 (2002/02/11)

　

今日、５５歳の誕生日をむかえた。いつもは誕生日だからといってどうこうするわけでもなく忘れていることもしばしばだが、今回はすこし神妙になってむかえた。

誰かが言っていた。「誕生日はまわりから祝ってもらうものではなく、いままで生きてこられたことをまわりに感謝する日」なのだそうである。「誕生日＝何かもらえる」と期待するのは子供ならばいざしらず、５０を過ぎた大人ともなればやはり謙虚になってしかるべきだろう。

とりわけ、まわりに迷惑をかけ、お世話になりっぱなしの今度の誕生日はそんな気持ちにさせられた。自分も少しは成長したということだろうか？　心の奥ではそう思いながら態度はあいかわらずで、まだ修行が足らないのだが。

誕生日は年に一回だが、今の自分は一日一日を重ねていくことが実感として迫ってくる。これからは毎日が誕生日なのかもしれない。

<<前のページ　次のページ>>