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2000.3.28 (1日目) 沖縄から台湾まで飛行機で1時間15分のフライトだった。東京から那覇までは2時間半ぐらいかかるから半分だ。確かに近い。小さな飛行機だったけれどもストレスはあまりない。名前は忘れたがある国際派のジャーナリストがどこかで「飛行機は座敷牢」だと書いていたが、このくらいの時間だったらそんな気分になるまえに着いてしまう。だが2時間をこえると実感する。仕事で2週間ごとに沖縄から東京に通う生活をしていてるが結構疲れる。 台湾は沖縄からは確かに近い。沖縄のお偉いさんはことあるごとに、東京、台湾、上海、マニラまど東アジアの中心にあると沖縄の地理的な優位性を強調する。しかし今回、そんな言いぐさはとんでもない嘘っぱちであることがわかった。台湾に行こうと思って旅行代理店のいくつかに電話してみたが台湾行きの扱いはやっていないとか、安いチケットは手配できないという返事。フライトスケジュールすらまともにわからない。船便も有村産業というところで週2便ほどあるとガイドブックに記載されているが、本が古かったせいか電話をしてみると「現在使われていません」。 まあエージェントは民間企業だからしかたないかと思ったりしたが、前回、東京へ行くときに那覇空港の総合案内所に寄って台湾便のフライトスケジュールを尋ねてびっくり仰天した。コンピュータの端末を何台もならべた席の前で案内嬢は、ここは国内線のターミナルだから分からないという。台湾行きの国際線のターミナルといっても隣の建物だし滑走路は共用だ。サミットを成功させて沖縄を世界に売り込もうといったスローガンが沖縄中に掲げられているのにこのテイタラク。空港の所長は首にすべきではないか。沖縄のお偉いさんも補助金目当てに政府にコビを売るばかり。国際的な観光地にしようなどと言いながら真剣に考えているとはとても思えない。 そんなことを繰り返しているうちに日は過ぎてしまった。港まで行ってしらべた船便のスケジュールも最悪で1週間待たないとダメ。最初は実態を知るためにできるだけ一般的な方法でチケット購入をしてみようと思っていたが時間がなくなってしまった。、とうとうインターネットで台湾のチャイナエアーにアクセスしてスケジュールや料金、代理店を調べてチケットを入手した。料金は東京・台湾よりも高い。やれやれだ。こんなに台湾が遠いとは思わなかった。 台湾との時差は1時間。午前中に到着。5万円を両替。1元3.6円換算。100元札が360円。なんだか昔のドルレートみたいだ。台北市内にはリムジンバスで移動。約1時間で駅についた。途中だんだん気温が上がってくるのがわかった。駅前の電光掲示板の気温は30度。暑くてジャンパーを脱ぎTシャツ一枚になった。街は東南アジアそのもの。軒の狭い店がならび、歩道にはバイクが駐車して溢れかえり歩くのもままならない。歩道はいたるところに段差があり車道との区別がつかないところも多い。バイクにひっかけられたら、ひっかけられたほうが悪いという雰囲気。でもあまりイヤな感じではなく、活気がありみんな一生懸命なところはいい感じ。 あてもなく駅前を散策していると、全国最大規模のコンピュータデパートNOVAの垂れ幕に遭遇。早速入ってみた。地下1階から地上3階までがパソコンショップ街になっている。間口数メートルの店が並んでいるのは壮観だ。興奮。興奮。東京の秋葉でもこんなに店がはいっているビルはない。一軒一軒みてまわる。みんな似たような品揃え。メモリを何段にも積み重ねて売っているお店が結構あった。午前と午後でも値段が変わることもある秋葉では多量のメモリを在庫しているところはないので、珍しく思わず写真を撮ってしまった。MP3は見たこともないブランドばかり。CPUは最高600Mぐらいですこし遅れている。先日、秋葉では950Mがでていた。 店はまとめてオープンしたせいかみんな同じ感じだ。秋葉のように古くからの店と新 しい店が混在しているのとはずいぶん雰囲気がちがう。そういえば秋葉では最近、つぶれた店がパソコンではなくアニメ系の店に変わるケースが目立っているが、利幅の薄いパソコンではなかなかやっていけなくなっている。数年後、台湾のここはどう なっているだろうか? 旅がはじまったばかりだし今回は結局なんにも買わなかった。 街を東に1Kぐらいいくと商業区から行政区にかわり落ち着いてくる。歩道も広く歩 きやすい。しばらく行くとTZONEの店があった。秋葉ではよくお世話になっている総合パソコンショップなのでのぞいてみたが、パーツなどはおいていなくて全然お もしろくなくすぐに出てしまった。官庁めあてなのかもしれない。 風太があごをだしはじめた。重いノートパソコンが効いてきたらしい。マグドナルドで一服。ガイドブックで近くのホテルをさがす。安いホテルのリストはあまり載っていない。近くにタイペイホステルがあるので行ってみた。外人専用で安いせいか欧米人の若者で満室。ちかくのホテルを教えてもらい行ってみた。850元の安宿でラブ ホテル兼用の台湾ではよくあるタイプらしい。チェックインしてみるとなるほどダブルベットだ。でも設備はまあまあか。 夕方、食事に外出。コンビニがたくさんある。鍋のバイキングというレストランに入ってみた。暑い台湾で鍋料理というのもオツな気がした。鍋は中央に仕切りがあり、からい汁とうす味の汁が共存している。具は牛、マトン、シシ、豚、魚や貝、それにいろんな種類のツミレがある。とてもうまかった。満足、満足。スタミナもつきそう。一人250元。 ホテルのテレビには日本の放送もあり、風太はパソコンでゲームをやりながらアニメ をみている。まったく頭の中はどうなっているのか。部屋の電話はモジュラーだが国際電話は無理そう。メールを送るのに苦労しそうだ。
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