ビルマ(ミャンマー) (20)
周りの人に肩借りてレストランへ行くしかなさそうです。体動かした後などは気分がかなり乗ってますから見知らぬ人でも直ぐ声かけられるのですが、朝からずーっと同じソファーに座りっぱなしです。きっかけがつかめません。
考えていても仕方ありません、気合い入れて片足で立ち上がりました。チェックインカウンターに学生らしい数人がいました。
「プリーズ、ヘルプ、ミー、アイ、カット、マイ、レッグ。アイ、ウォント、ゴー、ツー、レストラン」
一気に言ったのですが声が小さすぎたようです。だれも振り向いてくれません。 ちきしょう、間がもたねー。
「ゴー、ツー、レストラン。ヘルプミー。」
ちょっと大きな声が出ました。 左足指さしてヘルプの理由を説明しようとしました。 うん、立てる、痛いけど左足で体重を何とか支えられる。 誰かが振り向いたようです。 でももういいや。 下向いたまま、びっこひきながらレストランへ向かいました。 びっこは引けるけど、かなり痛い。 カウンターの数人の視線を背中に受けながら必死で歩きました。
ちきしょう、ビルマの奴ってのりがわるいや。手伝ってくれてもいいじゃん。脂汗流しながらレストランの椅子に座りました。
食事は、ウェスタン、4.5チャット。高かった。
さっき無理したせいか、寒気がします。熱が出てきたようです。彼ら2時になってもまだ帰ってきません。レストランは3時で昼の部の営業は終わりです。今度はさっきより少しうまく歩けましたがやはり、いい所連続で30mくらいしか歩けません。ロビーまでびっこのカタツムリのように移動しました。
寒い、暑いはずなのに寒い、首の辺りの皮膚が熱を帯びてかさかさに乾いています。やばい、38度以上は出ています。
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