ビルマ(ミャンマー) (16)
先ほどの氷で足冷やしてくれたおじさん、しゃがんで背中を指さしています。おんぶして連れて行くと言ってるのでしょうか。
「He Take You Hospital、Just 10-Minutes 」
先生風の人英語で教えてくれます。 高田さんと池野さんタクシーつかまえに大通りの方に行ってます。タクシー直ぐにつかまりそうもないようです。好意に甘えることにしました。このおじさんの背中が一番早そうです。
「高田さーん、かついでいってもらいます。もう病院へ行きますから。」
高田さん50mほど離れたところでタクシー探してます。直ぐこちらへ帰ってきました。
私をおぶっておじさん小走りに走り出しました。左足が彼の腰にあたります。底の半分はがれた靴はいてるような感覚で傷口が開いたり閉じたりしています。血も布巾から滴って腰の辺りが真っ赤になり始めました。
「ヘイ、ヘイ、ブラッド。」
「OK.OK」
おじさんではなく先生の方が答えました。 200mほどあるいたところで、後ろから来たトラックがクラクションをならしました。屋台の関係者が手配してくれたようです。私含めて総勢6人ぐらいでしょうかトラックの荷台へ乗りました。
「看護婦さんどんな格好してるかな。」
突然気にかかり出しました。
「看護婦?あんたいい根性してるよ!チー出てんだぜ、血が。」
池野さんむっとしてます。 5分もしない内に大きな病院に到着しました。高田さんと、先生が先に病院へ入って受付で話をしています。 看護婦さんは。 オー、想像以上でした。 赤い腰巻きに、白いブラウス、頭には白いキャップ。いいいい、いいぞー!
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