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トラベルメイト田森君は西へ

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田森くんは西へ vol.186

 

ビルマ(ミャンマー) (02)

 

列車は定刻に発車しました。この国のイメージとして、緑が多くマレーシアほど裕福ではないけども、タイよりましだろうと想像していました。途中の停車駅では子供が物売りに来ます。タイよりその子達ずーっと貧しくやせていました。売ってる物もまず外国人旅行者が買いたいと思うようなものは一つもありません。  

色の付いた生ぬるい飲料水、民芸品なのか竹で作った素朴と言うより、もっと前の段階の幼稚なおもちゃ。バナナの葉で包んだ焼きめしらしい食べ物、定番のバナナ売り。汽車の窓を流れる風景は町がある場所を除いて、ずーっと灌木と草が申し訳程度に生えた荒れ地でした。  

朝の内はまだましだったのですが、10時過ぎたら窓から入ってくる風もだんだん暖まってきました。空には雲一つありません。  

熱い、まだバンコックの方が湿気があるだけましでした。汗が蒸発せず流れるのも不愉快ですが、ここは体が温まって埃で皮膚がかさかさになってきます。最初の頃は停車時間が少しでもあるとホームへ出てぶらぶらしていたのですが、何も買うものはないし食い物もうまそうなものはない、飲み物もいわゆる西洋諸国に定番のコーラ、ファンタ、類一切なし、池野さん現地生産らしい飲み物買ったのですが一言。

「薬くっさー、田森さん飲むか?」  

私も一口飲んでみたのですが、強烈なサッカリンの味が舌の上に広がって、しかも水で冷やしてあるだけで、ちっとも冷たくない。  

12時を過ぎました。暑さはどんどん強烈になってきます。出発前の旅行記にインドの北部は夏は風がドライヤーの熱風のようになってくるので、車は窓を閉めて走る、その方がまだ涼しいとあったのですが、ここでは列車の旅がそんな感じになってきました。  

3人とも暑さでグターとなって来ました。食欲も湧きません。午前中はホームへは出ず列車の中だったのですが、午後になると大きめの町に到着すると直ぐホームへ。その方が列車の中にいるより涼しいのです。飲み物はライムジュースかサトウキビのジュース。氷使っているジューススタンドもありましたので生き返るおもいです。一杯だいたい1チャットから、ラージサイズのコップだと1.5チャット。  

果物はバナナ、いわゆるモンキーバナナと言うやつです。何房か買い込みおやつ代わりに食べていました。

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