マレー半島北上 (5)
138便の列車はすぐ発車していきました。私だけマレーシアの国境側に取り残されました。どう考えてもおかしい扱いです。タイを出国できる切符は持っています。実際に飛ぶ予定のカルカッタ行きではないですが、香港への航空券があります。香港行きでもカルカッタ行きでも形式が整っていれば問題ないはずです。
ガイドブック取り出してタイのページの査証の説明をもう一度読み返してみました。入国は、タイを出国する航空券と十分な滞在費を持っていれば二週間の滞在許可を得るのは簡単。
あきらめ切れません、先ほどは気が動転していてじっくりと係員に質問できませんでした。マレーシアの出国の係員に頼んでタイの入国管理事務所へ連れて行って もらいました。と言っても駅の待合室の隣部屋だったのですが。
「I HAVE A QUESTION, WHY I DID NOT GO TO THAI,I AM JAPANESE AND I HAVE TICKET TO HONGKONG ,USUALLY JAPANESE DO NOT NEED VISA」
必死になって話しかけました。
「YOU NEED VISA 」
一言答えが返ってきました。 そんなこと無いはずです。
「RULE IS NOT SO」
「RULE IS RULE,CHECK THIS 」
面倒くさそうにビザの取り扱い一覧の本を開けて見せてくれました。
「JAPANESE,JAPANESE,HUUM,JAPANESE」
指でページなぞりながらお経のように繰り返しています。
「OHU,HERE,JAPANESE」
日本人関連のビザのルールが書いてあるところがあったようです。 今度は私がそれを読む番です。
「えーと、日本人は、空港で二週間の滞在許可が取れる、そのとき出国の航空券が必要」 条件は全部満たしています。
「WHY I NEED VISA 」
あきれたように、欄の下を指さして係員言いました。
「AT THE AIRPORT YOU DO NOT NEED VISA,BUT YOU ARE TRAINSTATION,NOW, BY FLIGHT YO DO NOT NEED VISA,BY SEA OR BY TRAIN AND BUS NEED VISA」
えっ、そんなルール聞いたことも読んだこともありません。 細かい字の条件欄を読むとやはり空港からしかビザがない場合入れないようです。
「ANY POSSIBILITY?」
一応駄目もとでもと聞いてみました。
係員今回も一言
「NO」
「CAN I GET VISA AT THIS TOWN?」
この町でとれればすぐタイに入れます。日程無駄にはなりません。
「NO,GO TO PENUNG」
またペナンかよ、一度通った町へUターンというのは疲れます。
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