vol.129　マレー半島南下 (14)

今日は３月２０日、４月の連休前には日本へ帰らねばなりません。 あと一ヶ月しかないのにまだペナンにいます。予定ではカルカッタへ入っていることになっています。

急がねばなりません、マレー半島ではヒッチもしてみるつもりです。唯一アジアではただでヒッチが出来る（普通ヒッチハイクはただなのですが、インドなどではただで乗っけてもらう感覚はなくて、トラックであっても有料の事が多いと 聞いていました。）場所です。

今日一日で、ペナン島回れるだけまわるつもりです。明日は、朝一番のフェリーでバターワースに渡って、そこからクアラルンプールまでヒッチする予定です。一日では無理かも知れませんからイポまででもと思っています。 一日でしたが、ペナンの観光は日本出てから、初めてした観光らしい観光でした。台北でも香港でも、今までの旅行でもっとも長くいたバンコックでも、安宿に泊まって飯食って、旅行者どうしだべっていれば満足した感はありました。気分が向けば観光地にも何カ所か行ってみることはありましたが、朝から観光スポット を予定立ててまわることはなかったのです。
シンガポールからの帰りは、ペナンには寄らずタイとの国境へ向かうつもりでしたから、ペナン見るのはこの日の一日しかありません。 気合いは入ってました。ならば、出発は７時とか８時に朝飯食ってすぐでかければ良さそうなものですが、 早朝のコ−ランですっかり寝不足になってます。朝飯の後一休みしました。結局、宿でたのが１０時過ぎです。 まず、ペナンを一望の下にみられるペナンヒルへ向かいました。ここでもうお昼過ぎてしまいました。それからパゴダへまわって、Ｕターン、蛇寺まわったところで夕方です。これ以上無理は禁物です。明日はヒッチハイクが待っています。 ジョウジタウンに帰ることにしました。

私にしたらよく観光した方です。体もかなり疲れてました。食欲も今日は昼冷たいもの飲み過ぎたせいかありません。 昨日食べ過ぎて、お腹パンパンになったのと同じ中華料理屋に入りました。今日は昨日のようなバカはもうしません。焼きめし一皿でもう十分すぎるくらい十分なのが解ったからです。

食事した後は、ホテルへ戻ってロビーでぼーっとしてました。部屋へ帰っても何 もすることがありません。それに扇風機が回っていても暑いです。宿のおやじ短パンにランニング姿で、入り口のイスに腰掛けて涼んでいます。ロビーより外の方が風があって涼しそうです。

「ここ、いい？」
おやじ答えました
「ああ、いいよ。」

私は、おやじの隣のイスに腰掛けました。 時折涼しい風が吹いてきます。 それに今日、私はどうしてもおやじに聞いておかねばならないことがありました。