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田森くんは西へ Index page へ

vol.108 ラオス (30)

この日はお昼時までベランダで、中村くんと今までの旅行資料の整理をやりました。バンコックのタイソングリートの部屋では絶対やりたくはない作業でした。 食い物がいいこともあって、体の調子は久々に上向きです。空気も臭いがついてない透明な空気です。  

まだ沖縄も含めて5カ所、それにしてもインドへの道はまだまだ遠い日々です。お昼時近くになって関崎さん布のカバー付けた鳥かごのようなものもって現れました。

関崎「面白いもの持ってきたから見てよ。」
中村「鳥ですか。オームですかね。」
関崎「いや、ちょっとこのカバーあげてみて!」

中村布のカバーあげて中をのぞき込んでいます。

中村「わー、これなんですか。噛みつきませんかね。」

私も覗いてみました。
「これ、カメレオンですか。えらいでかいですね。」
関崎「いやカメレオンと違う、何だと思う。」
「カメレオンじゃないとすると、トカゲですか。こんなのこの辺りの森にあちこちいるんですか。」
関崎「昼間はあまり見かけないね、夜になると民家に出没するけどね。」
「これ肉食ですか。」
関崎「昆虫中心みたいだね。大きいのになるとネズミも行けるみたいだよ。」
「えっ、これ、昨日夜鳴いてた奴ですか。」
関崎「ははは、そうだよ。」
「蛇じゃないじゃないですか。」
関崎「悪い悪い、すっかり信じただろう。」
「イヤー、最初は蛇にしては大きな鳴き声だと思ったんですよ。でも、首の所に 空気袋があってそれ膨らませて鳴くと説明されれば 、そうかなと思ってしま いましたよ。」
中村「これがトッケーですか?」
「蛇じゃやないんですね。昨日夜うなされましたよ。天井からぼたっとどくろ巻いているのが顔の上にオッコって来る夢ですよ。」
関崎「青大将の話は、田森くんだろ。」
私「いや、いや、話から想像すると日本じゃ青大将くらいしかいなかったものですから。」

かごの中のトッケイくん、強面だけど、ちょっとかわいい目をしてじっとしていま す。