vol.091 ラオス (13)
日本人の駐在員の名前は関崎サンと言いました。仕事が一段落済んでからビエンチャンの事一通り教えてもらいました。慣れない英語でたぶん相手はこう言ってるだろうと想像しながら情報を仕入れるより、日本語での会話は本当に楽です。
しかも、駐在員の中で青学出身の人がいることが分かって、ますます話の乗りが良くなってきました。私の学校の先輩は残念ながらいませんでしたが、なに、中村君の先輩なら私にとっても先輩であります。彼とはトラベルメイトですから。
関崎「そういやぁ、さっきダム作ってるっていったよね、そこへ食料運んでる車が週に一回ほど出てるんだけど、明日の朝それに乗って行ってみか?」
そりゃ願ってもないことです。
私「行きます、なあ、自分も行くよな。」
中村君も異論はないはずですが、一応聞かなくっちゃね。
中村「もちろんですよ、是非連れてってください!」
関崎「エーと君らどこに泊まってるっていったっけ。」
私「ドンパラン、バンガロウです。」
関崎「ああ、あそこね、そんなに遠くはないな。で明日さ、8時にここの前に来ていてくれる、遅れたらまずいから時間厳守な!」
私「大丈夫です、絶対来ます。」
関崎「それともう一つ、車の便週に一回しかないから一週間居るか、それとも帰りはタクシーで帰るかどっちかになるけどいいか?」
二人とも自慢じゃありませんが金はないけど暇だけはあります。
私「大丈夫です、ご迷惑でなければ私らは問題有りません」
いやー、本当にラッキーでした。その日の午後は、市内をちょっと回って6時前にはホテルに帰りました。観光するといってもここはバンコックほどは大きくありません。パリにある凱旋門の小型版を見て、後はお寺とマーケットをぶらぶらすればそれで終わりになります。
まして今日のように、寝坊すればせっかくのチャンスがふいになります。たぶん今日はあの激しい隣人はいませんので安眠はできるとは思います。
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