vol.027 台湾 (5)
台湾2日目は、台北市内観光です。3人でオーソドックスなコースを回りました。
午前中はタクシーで肩慣らし、午後は路線バスに乗りました。私にとっては この日は次の日の香港行きの船を待つだけの予備日ですから、夕方は田島たちとわかれて早めにホテルに帰って寝ました。彼ら今日も遊びに行ったのでしょうか、11時過ぎても帰って来てはいませんでした。
今日は、午後基隆から船が出ます。ここまでは頼りないなりに田島たちがいました。これからは、一人です。やっと旅行が本番になってきました。朝一人で荷物をパッキングしていると後の2人も起きてきました。最後なので朝飯を一緒に食べに行くことにしました。
ホテルと言ってもつれ込みに毛の生えたような物でしたからレストランなんて気の利いた物はありません。朝飯はやっぱり屋台の粥です。しかし私にとって問題がありました。どこの屋台でもシャンツァイ(パクチー)が入ってるのです。
この切れっ端を全部どんぶりの外へ出すのが一苦労でした。シャンツァイの入ってない粥は大変美味ではありました。
3人で旅するのもこの朝が最後です。とんだ弥次喜多道中でありましたが、ほぼ 二週間一緒に旅行したことになります。
「これ少ないけど、まあきばりや、俺ら2人からや」
田島から封筒渡されました。
「ええっ、なんやこれ。」
田島、けちでしたからすぐには私、何なのか理解できませんでした。
「少ないけど餞別や」
本当は田島っていい奴だったんだ。ありがたくいただくことにしました。後で開けてみると3千円入ってました。このお金、帰りにまた沖縄によったときに使わせてもらうことにしました、がさる事情で実際は数ヶ月後、東京の世田谷の中華料理店で使うことになります。
香港行きの船は午後、基隆から出航です。そろそろ台北駅に行かねばなりません。リュック担いで台北駅へ向かいました。後の2人は、3日ほど台湾に滞在、それからまた、もと来た航路で日本へ帰る予定にしていました。
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