「旅行記」
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リロとハツキの自転車旅行

 

VOL.57 インド(55) コラム インドでのトイレ

インドでは、用を足したあと水で洗う。 洗うときに使う左手は不浄とされ、人と握手するときや食事の時はかならず右手をつかう。  

インドを旅行する人たちはどうしているのだろう。やはりトイレットペーパーを持ち歩いているのだろうか。  

実は、私もお尻を水で洗うようになって、もう何年にもなる。手で洗うのではなく、台所洗剤の空き容器をつかう。(私たちはこれをトイレタンクとよんでいる)。この容器に水またはお湯を入れ、蓋をしてから、後ろに手を回し、お尻の穴をめがけ、ぴゅーとかけるのだ。慣れると、ねらい通り水をかけられるようになり、回りを濡らさずにすむようになる。水はちょうど良いぐあいに細くでるので、細部にわたって洗い落とすことができる。目でみるわけではないが、感じでわかるものだ。ここが台所洗剤のボトルの良いところだ。ちなみに二年前に買った花王の「モア」の容器は、ポケットに入るコンパクトさで、三千回以上使用したが、今だにヒビひとつはいらない。  

洗い終わったら、紙で水滴を拭う。しかし熱帯の暑い国では、すぐに乾いてしまうので、特に拭く必要はない。あとは、お腹もすっきり、お尻もさっぱりで、まさに心身ともにリフレッシュした感じだ。  

ひとたび水で洗う習慣がついてしまうと、もはや紙だけで済ますことは、できなくなってしまう。なんとなくさっぱりしない不衛生な感じが残るのだ。 

気のせいか、人を見る目までかわってしまった。紙を使う西洋文明の人々よりも、水で洗うインドやタイ・マレーシアの人々のほうが、清潔でさっぱりした印象をもってしまう。  

この方法は、もうひとつ、私に大きなメリットをもたらした。それは、おおげさにいえば、私の人生がトイレットペーパーから解放されたことだ。バッグの貴重なスペースをとられることがない。旅先で高いトイレットペーパーを買わずにすむ。持ち物は少ない方が良いことは、自転車に限らず、すべての旅に言えることだ。 私はインド人が実際にどうやって洗うのか、その方法を知りたいと思った。 ガイドブックや本を見てみたが、そんなことを事細かに説明したものは、見あたらなかった。 インドでトイレに入ると、便器のそばに水道の蛇口があり、その下に少し大きめの空き缶がおいてある。 用をたしたら、空き缶に水を満たし、右手でつまんで、後ろの尾底骨のあたりから水をそそぐ。 水がおしりの谷間を伝って、穴に到達すると、待ちかまえていた左手の指がそうじにかかる。 以上はわたしの想像である。 しかし、ここから先がきりにかすんではっきりしない。

トイレットペーパーを使う文化から見れば、そんな不衛生な方法をこと細かく説明する気にならないのかもしれない。

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