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「トラベルメイト98」
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【 旅のパーツ(1)】
航空券の使い方に入ろうと思ったのですが、その前にもう一度おさらいをかねて旅行商品をまとめてみます。かなりダブる部分はあると思います。今までの、アップロード分をプリントアウトしてだぶりをチェックすればいいのですが、一回アップロードしたものを再度読み直すのもしんどい話です。この講座のモットーは「イイカゲン」ですので、もし同じ話が出てきたとしたらいい方に取っていただいて、今また基本に返っているんだと思ってください。
第一部よくわかる旅のパーツ
旅行という遊びはなかなか大変なものです。上げ膳据え膳の<第一ブランド>のパッケージ旅行から格安航空券だけ日本出発前に購入する現地費用後払いの旅行まで本当に雑多な種類のものがそろっています。一人旅をめざす人は特に旅行中に利用するたくさんの旅のパーツの一つ一つをよく理解してないと良い旅できません。 パッケージ旅行に参加する人もそれをつくっている色々な部品を理解して損はありません。
第一章旅のパーツ
1)パッケージ旅行
パッケージ旅行とは旅行中の衣食住、移動すべての手配を出発前に終わっていく旅行のことです。特にすべての手配を終わっていくということなのでフルパッケージ旅行とも言います。よく言われる団体旅行はパッケージ旅行のなかの一つのジャンルです。
この中で主催旅行と言われるものは、旅行会社が企画してすべてセットしたものをパンフレットをつくって売るもので、手配旅行は旅行者が旅行会社に自分の日程を注文し、旅行会社は受注手配をするものです。 15年くらい前はパッケージ旅行といえばほとんどが団体旅行を意味しましたが最近では2人から参加できる個人のパッケージ旅行も増えています。
(第一ブランド)
通常は大手代理店の看板ブランド、高いです、でもピークシーズンでもOKが早めに来るコースです。<ルック、マッハ、ホリデイ等>
(第二ブランド)
第一ブランドより手配内容を安いものにして、価格を下げたパッケージ。最近は第一ブランドよりこちらがメインになりつつあります。<マインド、ベスト、マイツアー等>
(キャンペーン)
シーズンオフにあわせて企画される、必要最低限の内容のもの。もちろんピークシーズンは設定自体がありません。内容云々よりそこに行ったことが重要だと思う人で、休みがいつでも取れる人にぴったりです。
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一般のマーケットに売り出されるパッケージ以外に特定の人達用に企画される
パッケージがあります。商工会議所のメンバーにアメリカのスーパー視察旅行と
か、優良セールスマン(無敵のセールスマンではありません)招待ハワイ旅行と
か、優良電気店主報償旅行等です。これは、業界用語で「オーガナイザー物」と
呼ばれ、このマーケットだけを専門にする旅行会社とか、営業所まであります。
これもかなり大きなマーケットです。通常目には触れませんが
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2)各旅のパーツ
フルパッケージから旅のパーツを一つ一つ削っていくと最後には航空券が残ります。(船も日本から海外にでる手段としてありますがあまりポピュラーではありません)削り具合または組み合わせ方によって、エアアンドホテル・ユニット・スケルトン・個人手配旅行・などたくさんの呼び方がありその境界は一定ではありません。このあたりの話は本一冊あっても説明できないくらいのボリュウムがあるので言葉の定義とかどんなものがあるかは割愛します。具体的なパーツの話だけに絞ります。
<1>航空券
パーツの中ではもっとも大きなウエートを占めているものです。パッケージ参加の人はこれについての知識は必要ないのかもしれませんが、そのほかの旅行をする人には絶対(あえて絶対という言葉を使いますが)必要です。この本一冊航空券の説明に費やしてもいいかな、と思うくらい重要です。 航空券にはいろんな種類のものがありますが、旅行会社の発券課に就職するのでなければすべてを覚える必要はありません。大まかに分けて、普通運賃と特殊運賃の二つです。
A)普通運賃・特殊運賃
普通運賃の航空券は、出発日、航空会社の如何に関わらずIATAという機関で決められた料金になっています。この航空券は、旅行会社で買っても航空会社で買っても同じ料金です。有効期間は一年間、帰国日は自由に変更可能、定められた距離のうちならルート変更ストップオーバー可能、利用航空会社も変更可能非常に使いやすいです。ただし大きな欠点があります。べらぼうに高いのです。
特殊運賃のものは、普通運賃のルールにいろいろの限定の条件を付けて料金をやすくしたものです。
B)格安航空券
並のガイドブックならこう説明します「団体旅行の航空券がばら売りされて安くなったもの」、この説明は間違っています、というより間違いやすい説明です。100%間違っているとは申しませんが、10%の説明しかしていません。一口で言うならマーケットの価格に合わせて売られている航空券といえます。今はこれくらいの説明にしておきます。後でたっぷりとスペースと時間を使って説明します。
C)格安航空券の歴史(ディスカウント航空券ー割引航空券)
いつ頃から売られていたかというと、本当の最初は1969年頃からです。当初はチャーター機の切符からのスタートです。日本国際学生連盟(JISU)のスタートから日本のディスカウント航空券の歴史は始まります。当初はチャーターというくらいですから、団体の行き帰り日指定の航空券でした。当然参加資格は限定されたものでした。一般の人が、JISUのカウンターへ行ってすぐ購入できる訳ではありませんでした。
今現在あるような個人単位で購入できる航空券は71年頃から始まったエジプト航空のヨーロッパ路線のものからです。案外昔からありましたでしょう!
<2>旅券(パスポート)
3月21日発のパリ行きの旅券を二枚、とおっしゃる方がいますがこれは間違いです。旅行会社で旅券は売っていません、航空券なら売っていますけどね。 日本の政府が、外国へ旅行する日本人に、あなたが本当にあなたであると証明する公文書です。一口で言うと、観光地でよくある名所旧跡めぐりスタンプ帳みたいなものです。5年ものと10年ものがあります。
一見スタンプ帳みたいなものですがその重みは大変なものです。映画「キリングフィールド」を見るとその大変さがよくわかります。パスポートがあるないで人の生死が左右されるのですから。古いところでは「第三の男」とか「大脱走」、日本のパスポートは世界の中では非常に使いやすい部類に入ります。簡単に取れる幸せをかみしめてください。
<3>査証(ビザ)
旅行相手国の入国許可証。難しい国と簡単なところ、空港で取得可能な国、日本人は不要な国等バラエティに富んでいます。これの取得に失敗して旅行できなくなったりすることもあります。ほとんどの国で旅行会社の代理申請が可能です。めんどうなら旅行会社に頼んでも良いでしょう。(正確に言うと、ビザは入国許可証ではありません、最終的な入国許可は現地入国審査官が決めます、ですからビザは、入国許可を申請する資格があると認めた書類といえます)
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