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「トラベルメイト98」
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【 最近の旅行者(4) 】
今度は逆に個人旅行者側から見た、団体旅行者とか駐在員はどうだったでしょう。1964年に発足した、「海外旅行研究会」の機関誌「WORLD」読むと団体旅行者へはぼろくそな意見が出ています。
自分の足で歩けば安くて素晴らしい旅行が出来るのに、わざわざ団体で高いホテルに泊まって決まり切った観光地巡りしかしない。それに引き換え「貧乏旅行者」は、民衆の中を、一般大衆と同じ物を食べ同じバスに乗り旅行する。(この頃は、民衆とか大衆、庶民なんて言葉がよく使われました。人民はちょっと旅行者仲間では遠慮してた様です。)
だから現地の事情も表のきれい事ではなく、等身大の生の現実を体験できる。それらを体験比較することで、日本の文化とか、現地の文化もよく解るようになる。それなのに何故、団体で旗の下に集まって行動するのか。これは昔からの日本人の悪い癖で、農耕民族の特長で.....。
ねっ、今とあまり変わってないでしょう。
変わったところは、昔個人旅行者は三面記事にしかならなかったのに、最近はこの意見が載るのが、新聞の投書欄とか、文化家庭欄のエッセイとかで、実際個人旅行してる旅行者は、...やっぱ言うか?
日本出てから3日目のGパンがまだこぎれいな、卒業旅行の学生さんでも、カオサンロードに泊まっていたら、エメラルド寺院に観光バスで乗り付けるグループへは、「やはり日本人は団体行動で...。」ていいますわ。
新聞の文化欄の記事中はエッセイとか投書欄と違って、最近は定型の「やはり日本人は団体で...。」の、論調は少なくなってきてます。80年代後半から90年代初期は、定型文全盛でしたけど。
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