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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行トラブル実践編:出発当日(3) 】

     無事チェックイン終わってから、出国、航空機搭乗、機中、乗り継ぎ、給油の停泊、目的地到着、入国、までは現実旅行編で大体のことは書いておきましたので、ざっと読み直してみて下さい。

     飛行機の事故で一番多いのが離着陸の時ですが旅行でもそれはすごくいえます。無事目的地に入国するまでに降りかかってくる、あるいは起こしてしまうトラブルを、あげておきます。こんな事もあり得るのだというのを覚えておくだけで実際の遭遇の時ショックは少なくなるでしょうから。

    1)ボーディングパス(搭乗券)もらってタラップ上る寸前で降ろされた。
     たぶん、座席の実数と、搭乗券の数が合わなかったのでしょう。
    2)ボーディングパスに記載してある座席に行ったら先住者がいた。
    ほかに空いている席有れば問題はそうありませんが、ほかの座席が一席も空いていないときは問題です。原因は(1)と同じです。
    3)途中給油のため寄った空港で、飛行機おりて免税売店冷やかして時間が来たので再搭乗しようと思ったら、飛行機の搭乗口で乗せてくれない。
     これもたぶん、その空港から乗ってきた人の為、席が無くなって時間稼ぎやってるのでしょう。ピークシーズンのヨーロッパからの南回りとか、東南アジア路線で発生します。
     詳しく説明しますと、ヨーロッパ/中近東/インド/バンコック/香港/東京と飛んでくる飛行機有るとします。ピークですとどの区間も満席です。たまに、帰国便取れてないのに出発してくるグループ有ります。例えばヨ−ロッパの後、デリー/香港/東京と経由してくる便有るとします。この便利用してインド旅行するグループ有るとします。

     帰国便全部の区間が取れてないとそれなりに日時変更したりしますが、デリー/香港はOK取れて香港/東京のみキャンセル待ちだとします。しかも15人いるグループの内10人は東京まで通しで取れてるけども、5人だけが香港東京キャンセル待ちのような場合、えい何とかなる帰国便の日時までまだ2週間もあるなんて思って出発します。

     年末などのピークシーズンの香港/東京など一番きつい区間です。帰国日当日までやはりOK来ません。でもデリーではあらゆるテクニック使ってボーディングパス東京まで全員切ってもらって乗り込みます。香港までは問題有りません。(もめるのは香港で、ですから、デリーの係り員もボーディングパス発行は案外気楽です)

     香港から先は当日もやはりオーバーブック気味で席空きません。どう計算しても5人はあふれます。席取れてないグループの添乗員、15人のお客には「香港は混み合っているので空港待合室には行かないで、機内でいるように伝えます」。ほかのグループとか個人のお客さん東京まで予約取れているので安心して空港の免税売店などで時間つぶします。

     香港で乗り込んできたお客の席どうしても5人足りません。でも、まだ空港待合室へ行ったまま帰ってきてない人の席が空いてます。いったん空いてる席に座らせます。まずはこれで何分かつじつまは合います。

     航空機へ再搭乗する入り口へ、今香港からのお客が座った座席ナンバーの搭乗券持った乗客を足止めするよう指示します。

     鼻歌混じりで再搭乗しようと帰ってきた乗客の何人かは足止め食らいます。究極の出たとこ勝負処理です。

    (実際大もめにもめたケースですがちなみにこの航空会社、エアインディアではありませんよ)

     実際の所、海外旅行手配は基本的には「出たとこ勝負」の色合いが濃い業種ですから、それで結果はなるようになって行くんでありまして、この業界永くいますとそうびっくりする事でもありませんが。

     初心者の方で、まだ海外旅行に夢をお持ちの方には信じられないでしょうが、言語が違う、文化が違う、時差がある、日付変更線がある、ベテランからお客さんよりまだ素人のフレッシュマンもいる、コンピューターはイメージと違いまともには動いてくれてない、よくシステムダウンする、(雨降っただけで通信回線おかしくなる国有ります。)

     運用の方法によっては違う結果が出る、(もっともっと書けばあります)等の理由で、出たとこ勝負のいい加減なと、みれる部分があるかも知れません。

    で、その香港で5席オーバーした部分どうなったかって?それは、次の番外編で!

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