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7. 【　本当に相場より安い航空券はないのか　】
   
   　つまり格安航空券のさらに格安がないかという質問があったなら、正直なところイエスと答えざるをえません。例外はどこにだってあります。例えば航空会社の社員割引家族割引、株主優待割引、旅行会社社員研修用割引家族割引、ここいらは実際にその特別の資格がないと割り引いてもらえませんから一般の人向けと言うことでは、ないに等しいでしょう。
   
   　特別に資格がなくとも手に入るものとしては、クーリエ便用のチケットがあります。これはエアカーゴで送っていると通関などで間に合わないほどの急ぎの荷物を、旅行者の手荷物で持っていってもらうために使う航空券です。安いには安いのですが希望通りの日時に常にあるわけではありません、予定が全然立たないわけでこれも一般的ではありません。
   
   　それではキャンセル航空券はどうでしょう。直前になっていけなくなった人の航空券とか、チャーター便のどうしても埋まらなかった席が相場の５割６割引で売られる、これをキャンセル航空券と言ってたまにとんでもない料金で売られることがある。そんな話を聞いたことはありませんか。
   
   　１５年前はたまにありました、でも今は純粋なチャーター便は地方空港からはありますが東京・大阪あたりからほとんどありません。直前になっていけなくなった人の席は定期便ならそのままキャンセルしてしまえば、全額料金を取られることはありませんので、必死で航空券を転売する必要もありません。そう言うわけでキャンセル航空券も今はありません。
   
   　海外発券の輸入航空券はどうでしょう。東京発に関しては輸入航空券で出発しようとすると日本の空港の航空会社カウンターでもめることがあります。これはよほど慣れた方でないとお薦めできません。それなら例えばソウル発の航空券をソウルから送ってもらって日本ではソウルまでの片道か往復を買うだけにする。これは日本発のシーズンによってはかなり安くなることもあります。あるいは、ヨーロッパへのビジネスクラス利用の時は、日本からソウルとソウルからヨーロッパの２つに航空券を分けたほうが安くなることもあります。これも常にそうであるわけでもないし、利用するにもかなりの慣れが必要です。
   一般的な目的地で、かなりポピュラーなコースでたくさんの人が旅行に行くような所への航空券については残念ながら格安航空券の相場以上にどえらい格安はありません。
   
   　「海外旅行には必ず裏ワザがある」この言葉に忠実に従えば、探し回れば必ず裏ワザを探し出して他の人より（ここが大変重要です−他の人より−の言葉が）何割引きかのものが探し出せる。一般的に言って格安航空券のさらに格安はないと説明しましたが、例外はどこにもありますので１００％ないとは言い切れません。ですが本当に稀なチャンスしかありません。裏ワザを探し回り時間と労力を使うより、２、３軒旅行会社を当たって相場を調べて、その相場とあまりかけ離れてなければよしとしたほうが絶対に安全です。裏ワザはないかと探し回っている人ほど、詐欺事件に遭いやすいです。この落とし穴にはまりやすい人は、初心者だけではありません、中級者も、上級者でも非常に危険です。「海外旅行には必ず裏ワザがある」というのは、「宝くじは必ず誰かがあたる」と同意語だと思ってください。可能性としてはあるし、みんなそうなりたいと思っているけども、そうなることは非常に難しい、と思っていただければあたっています。
   
   　正攻法で行きましょう。今自分にある実力以上のことはできませんし、払ったお金に相当するものしか常に買えません。相場より安い航空券は週に１便しか飛んでなかったり欠航とか遅れが普通だったりで、安くて良いものはあり得ません。安ければそれだけ色々な条件が付きます。週に飛んでいる便が多く、時間にも正確で機内サービスもいい航空会社はそれなりの値段がします。そして他社の航空会社にも変更できるし、飛ばなかった区間の払い戻しもできる、飛ぶルートも変更できる、条件の良い使い易い、なんでもありの航空券は普通運賃を払わなければ手に入りません。
   

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