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トラベルメイトトラベルメイト95

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「トラベルメイト95」
  1. 【中級者とこだわり】

     パッケージは旅行回数が二十回くらい、個人旅行は各旅行の合計の滞在日数が六十日を越えたころから中級者としての風格ができあがってきます。このグレイドになってきますと、実際の書類の手続きとか、航空機の乗り方、ホテルのチェックインの方法など面倒なことは慣れてしまって純粋に旅行という物が楽しめるようになってきます。

     スキーで言えば、初心者のころは転ぶだけ転びますからスキーは、寒くて痛くて疲れるし、お金だけかかるちっとも面白くない物です。この時は、スキーを続ける動機は、うまくなったときの自慢とハクツケしかありません。少しうまくなってくると、斜面を自分の思うとおりに滑り降りること自体が面白くなってきます。ちょうどこの頃が旅行で言えば中級の感じになります。

     中級になると、旅行者は二つの方法が採れるようになります。一つは旅行それ自体を楽しむために世界を回る人と、何か特定の趣味の世界をするために旅行を続ける人と。例えば、蝶の採集に興味のある人は蝶が生息するところへ何度も出かけます。こういう人達は世界のどこにどんな珍しい蝶がいて季節は何時が一番よくて等の情報をめったやたらに持っています、しかも完全な実用情報です。旅行自体を楽しみたい人はまあ一口で言えば興味の対象が人間に特定したマニアの一種とも言える人で世界各地の人間またはそれに付随する物をを見て回りたい訳です。

     中級者の旅行に出発する動機または理由は、自慢とかハクツケのような直接的な物ではなくちゃんとした理由が言えるようになってきます。「旅行すること自体が面白い」「スキーに行くため」「リバーラフティング」「リソートでのんびりするために」。でもやはり三つ子の魂百までも、帰ってくるとマニアはマニアなりの方法でさりげなくその海外での体験とか、知識を皆の前でぽろっともらしたりします。自慢する気はなかったのですが、ちょっとね、そうさりげなくさりげなくです。ここん所がないと、本当にここん所がないと旅行中の楽しみも、旅行後の楽しみも半減します。

     この期に及んでまだ私は私、人に自慢するためでもなく、目立つためでもなく、自分自身を確立するために旅行に行くんだ、自分探しをするんだなんて抵抗してる人はいませんか。己の内面を高めれば自ずと人は解ってくれる、解らないのは解らない方が悪いんだ、私はこんなに変わってランクアップしたのに。

     確かに足下には沢山の数え切れないくらいの初心者の群はいるでしょう。その点ではあなたはかなり上です、よく頑張りました、桜のマークの頑張りましたねスタンプをあげます。回りを見渡してください同じ様な人がうようよしてますでしょう。上を見てください足下より少ないですがそれでもかなりの数の人がずーっと続いています。しんどいので休憩です、そのうちうたた寝をしてしまいました、気がつくとさっきより数倍の人が回りにいますせっかく中級者の群の中にいたはずなのに休んでいる間に、初心者の上の群に追いつかれたみたいです。

     目立たないあなたはやはりまだ中級です。ならばまだ基本に返って、他人に自分のしてきたことを主張しましょう。相手が認める認めないは二の次です。自慢ってのは気分いいですから。

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