[vol.19]
8月14日(土)帯広〜富良野〜札幌〜倶知安

10時、帯広駅に行ってメールを出し、郊外まで行く電車の時刻を調べた。新らしくりっぱな駅なので札幌のようなダイヤを期待したが、急行主体でローカル電車は3時間しないとないのに驚いた。やはり盆地の町で外との繋がりが薄いのだろうか。バスも調べたが観光客向けの案内はなく、なにがなんだかよく分からない。結局39号線まで2Kほど歩いて街中でヒッチすることにした。

20K先の清水までいき日高を通って苫小牧に抜けるつもりっだったが、とまってくれたのが札幌までいく車だったのでルートを変え富良野にいってみることにした。途中、十勝平野と石狩平野を結ぶ狩勝峠を越えた。峠はキリで何にもみえない。しかし峠をこえると急に天気がよくなり、また夏の光がもどってきた。

5,6年前まで、帯広には地元のコンビニしかなっかったという。峠の道が整備されるまで物資の供給に問題があったらしい。この峠は地域を分ける分水嶺のようだ。北海道のこれまでの旅は平原をきたので風景がずいぶん違う。長野の山を走っているようだ。

富良野は例のテレビドラマで有名になったところだ。地理的に北海道の真ん中にあるので北海道のヘソといわれる。確かに雰囲気のあるところだが、パッチワークのようだといわれる畑の風景は基本的に人工のもので、それが山の峰に映えるコントラストがメルヘンチックなのかもしれない。人間の営みも冬には雪という圧倒的な自然に全体がおおわれてしまうのも逆に人工美を際立たせるのかもしれない。

駅の脇の公園で2時間ほど寝た。日陰と風が心地よかった。国道にもどってみるとずっと渋滞している。北海道の地方の町で渋滞ははじめてみた。空知川を渡る橋が少なく車が1本の橋に集中しておこるようだ。ここは広い地域の風景が観光地になっていることがよくわかる。お盆休みとかさなってたくさんの観光客の車がいろんな方面から集まってくる。

富良野から札幌は2時間くらいで意外と近い。ヒッチしたバンのドライバーは裏道をよくしっていて渋滞をさけ山中の道をいく。森は美しいが、トンネルもあり北海道らしく感じられない。1時間ほどで岩見沢にでた。12号線を避け、今度は北側の田園地帯を走った。

まっすぐの道が2Kぐらいの碁盤の目のように配置されカーブはない。まったいらな風景は北海道そのものだった。夕日が美しい。車はジグザクにコースをとり、なんども右折と左折をくりかえし、その度に夕日の風景が変わる。迷路みたいだが石狩平野のすばらしさを堪能することができた。観光コースではないのでこのような経験はめったにできないだろう。

7時に札幌についたがこの街に泊る気になれない。食事だけして電車で銭函まで出た。夜だか5号線で函館をめざすことにした。風景はわからない。小樽で小休止して先を急いだ。夜中になって車が少なくなってきた。何台か乗り継ぎやっと倶知安まできた。

午前1時。もうほとんど車はいない。これ以上進むことはできない。あきらめて駅近くの公園に向かう。幸いにも駅前に安ホテルがあった。疲れていたので風呂にも入らずすぐに寝た。風太はまだゲームをやっている。

Copyright(C)1999 小島春彦