[vol.05]
7月31日(木)岩美町〜温泉町〜亀岡

岩美町から温泉町に向けて出発。パーキングの窪みもあり道路の条件はそれほど悪くないのだが、スピードがでているのと通勤のためかどの車もとまってくれない。2時間まってもダメなので、1時間ほど歩く。暑い。行者になった気分。新しい場所では5分でヒッチ成功。トラックがとまってくれた。夫婦で水道管を運んでいた。温泉町まで30分。

温泉町は浜坂の温泉とともに夢千代日記で有名なところだ。以前、妻と一緒にきたことがあるがその時よりどことなくサビれた感じがした。真っ昼間で情緒もなにもないせいかもしれない。山間に川が流れ傍らに荒湯という100度近い温泉がでている。本当は名前の通り温泉らしい温泉なのだ。

近くの魚屋でイカと貝を買い荒湯で湯がいてたべた。イカは絶品。ほとんどの人は魚屋のことは知らないらしくタマゴだけを湯がいていた。タマゴは扱いやすいのでどこの土産物屋でも置いている。温泉タマゴならどこだって食べられるのにと少々鼻が高かった。公衆浴場で2時間ほど過ごした。休み前なので人も少なくのんびり。

国道に戻る途中あちこち散策してみたが、湯交番やら温泉小学校やら温泉云々でやり過ぎな感じがした。変に有名になり逆にスレてサビれてしまったのかもしれない。ヒナびたままのほうがよかったのにと思うのは自分だけだろうか。いつのまにかまた来てみたいと思う気持ちはなくなっていた。

短い距離を何台も乗り継ぎ亀岡へ。道路が狭くヒッチはたいへんだった。福知山からはゲームマニアの青年にのせてもらった。風太と話しが合い二人で盛り上がっていた。亀岡に着いたのは9時をすぎていた。距離の割には時間がかかった。どうせ夜はやることもないからいいのだが、やはり景色が見られないのが残念だ。

亀岡駅はゲームソフト電車でGOの最初に出てくる駅で京都までの区間が入門編になっている。風太が実際に乗りたいというので明日は電車だ。夜、保津川のほとりで寝た。

Copyright(C)1999 小島春彦