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病の細道

 

第1回 きよしこの夜 (2001/12/24)


皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
いつも突然の旅日記を勝手に送りつけ恐縮のかぎりですが、この度また再開させていただきたく、よろしくお願いいたします。

実は今回の旅はヨーロッパやアメリカなどという優雅ものではなく、下に詳しい経緯はお伝えしますが、1ヶ月以上という入院闘病生活を余儀なくされ、その間自分がどのように変わっていくのか
わが人生の節目を書いてみたいと思いました。

沖縄での生活も丸3年を経過し、知らぬ間に体はすっかり沖縄仕様になっておりました。仕事はプログラムをつくることなので場所的な制約はないのですが、やはり打合せなどではそうもいきません。2週間に一度は飛行機で東京を往復するというとんでもない生活が待っていました。

通常は2泊で戻るようにしていたのですが、今回に限り8日間の滞在になってしまいました。最大の目的は、息子の高校入試の面接に同席することでした。
東京滞在がながくなるにつけ、冷えが体中に入りこんできました。この冷えがさらに続くのかという恐怖心から致命的な失敗を犯してしまいました。東京の家の掘りごたつに素足で入り込み暖をとっていたときに足裏を低温やけどしてしまいました。
水泡が膨れ、体液は2メートル先まで飛び散りました。その後体液は多量に浸出を続け、さらに冷えも加わりました。たまらず暖かいホテルに移動して面接の日をまちました。妻と子供は面接前日に沖縄からくることになっていました。

結局、一人での不自由な滞在では冷えを克服することも、やけどのまともな治療もままならず、早く時間が過ぎてくれることばかり考えていました。そのうち外気に当たる度に震えが襲ってくるようになりました。
面接をどうやら無事にすませ、すぐにホテルにかえり暖をとりましたが、震えは起こりやすくなってきました。この症状は帰りの羽田の暖かいロビーでおさまり、やっと常夏の沖縄にたどりつきました。
しかし家に帰り、体温を測ると39.7度。その後熱ざましを飲んでも、38度どまり。もう敗血症になったと考えざるを得ませんでした。病院へ行けば即入院になるのはわかっていました。案の定、普段の不摂生分もまとめて指摘され、40日間の入院を宣告されました。しかも敗血症ゆえに様態が急変する可能性があること、心筋梗塞の可能性も、やけどの部分、左足裏小指側を切断しなければならないかもともいわれました。そのほかにもたくさんあります。

いずれにしても、今回の旅から無事帰還できるのか、見たことのない世界を旅することになるのか。病気とは関係のないことも含め度々メールさせていただきます。

今日、ひとつ良いことがありました。息子がハイスクールに合格しました。

きよしこの夜 病院にて 

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