シンガポール (1)
バンコックではさんざんシンガポールの入国時のトラブル聞かされていました。 基本的には長髪に代表されるヒッピーファッションは絶対駄目、もし長髪のまま入国しようとするとまずもめる。どうすればいいかというと、入管で鋏み貸してくれるからそれで自分で髪切るか、いやならマレーシア側にもう一度カムバック。
私の場合は、少し髪のびていました。日本でてからほぼ一ヶ月一度も髪切ってませんからヒッピーという所までは行ってませんでしたが、微妙な長さにはなっていました。Gパンはまだよれよれにはなっていませんでしたし、リュックの底から黒いバックスキンのトレッキングシューズ引っ張り出してはきました。
シャツは半袖の白いカーターシャツ(これは何か正式の場所にでる必要があったり、どこかに招待されたとき用に日本から持ってきたのです。昔のガイドブッ クは必ず服装のところに、男性は黒い革靴に白のシャツ、女性は上品なワンピースにフォーマルっぽい革靴を一式は持っていった方が何かと便利と書いてありました。)汽車のトイレで髪に水つけて整えました。鏡見ると、うん、まあ人畜無害な好青年です。
国際列車はジョホールバール駅に到着しました。いよいよシンガポール入国で す。マレーシア側で出国手続き終わり、シンガポール入管のカウンターへ進みます。おう、ここはインド人がいる。タイではほとんど見なくて、マレーシアではちらほら、シンガポールではかなり、います。
この頃はターバン巻いてないインド人は、私らにはインド人とはわかりませんでしたから、インド人がどっと増えたように見えました。かんじんの手続きは滞在期間と旅行目的とを聞いて終わりでした。シンガポール/バンコック間の航空券見せて説明しようと思ったのですが、入国審査官、航空券を手にとって、中をちらっと見ただけでした。
何だ、こんなに簡単なのか。せっかく、汽車の中でシャツ着たり髪整えたのに拍子抜けしてしまいました。よれよれのインド帰り風の白人旅行者えらくもめてましたので、やはりヒッピー風ではないことで私はすんなり入国できたようです。
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