トラベルメイト Top page へ戻る

トラベルメイト片山くんが行く

<<前のページ  次のページ>>

  1. 【 片山くんが行く(59) 】

     相も変わらない日々が過ぎていきます。何かイブ君ちに生まれたときからいたような錯覚が生まれるような日々でした。

     生活は日本にいるより規則正しくなって来てました。お金は、宿代も食い物代もいらないので貯まるはずですが、出発前の送別会を何回もやって貴重な旅行費用を不十分なものにした私達です。所持金は減りはしませんが思うほどたまりませんでした。

     今日は私は、肉の調理場の掃除です。ここはトイレと違って案外手間がかかります。トイレは普通は、チョチョチョっと目立つ所だけ掃除して、床をモップで、さも全部拭いたように見えるように少し濡らしておけば良かったのです。元々そう汚れてませんし。

     肉を小分けにしたり、ミンチにする場所はそうはいきません。高圧の水が出るハンドガンでノズルを調節しながら、油とか血とか肉の切れ端を洗い流してきれいにしなければいけません。

     これも最初はなかなか骨の折れる仕事でしたが、慣れてくればこつを体得してミンチの機械はどの辺にどれくらいの水圧の水をかけたらきれいになるとか、スライスの機械はちょっと違うとかスムーズに行くようになってました。少し骨はあるけど鼻歌混じりの仕事でした。

    「ジャンジャンジャカジャカジャカジャカジャン。」

    「守も攻めるも黒金のー、っとくらー」

    「チャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャン。」

    今日の気分は軍艦マーチです。

     ノズル振り回しながら順調に仕事は進んでいきます。どうして俺はこう要領がいいんだろう、そう思いながらステップ踏んでました。

<<前のページ  次のページ>>

↑ページ最上部