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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行業で喰う人々(3) 】


  2.  今までお話しした中で、旅行会社社員についてもかなり触れてあります。例えば旅行会社の項でも会社のことを話してるつもりでも、自然に社員のことの話になったりしています。例えば旅行会社の規模とか種類を話したときにそこにはどういう社員がいるか触れております。ここでは少し詳しくは話しますが、基本的にはほとんど同じ繰り返しになってくるとは思います。後は、具体的なエピソードが少しはいるくらいでしょうか。さて、前置きはこのくらいにして少し前に進みましょう。

     旅行者(13)のところで、旅行者の分類をさせてもらいました。一万人旅行者がいたとしたら、一人の大乗仏教的旅行者、九人の小乗仏教的旅行者、九十人の旅行者予備軍、九百人の旅行マニア、二千人の旅行情報通、七千人の普通の人の分かれると言いました。たぶん旅行会社社員でもこう分かれます。

     あなた方が通常旅行会社側として接触するのは、七千人の方になると思います。出来たら最低でも、普通の旅行会社社員よりは旅行情報通の社員か旅行マニアの社員に応対してもらいたいところです。確率は7000:2000:900ですから、最初の頃は普通の旅行会社社員に当たる確率が多いわけです。旅行入門者と旅行会社のフレッシュマン何かほほえましい組み合わせではありますが、いったんことが起こるとどんどん雪だるまのようにトラブルが大きくなっていく可能性を秘めた組み合わせです。

     単純に考えて旅行者側は2種類(普通の観光客、情報通)旅行会社社員側は3種類(普通の旅行会社社員、情報通、マニア)組み合わせは6種類で少ないようですが、実際の旅行はたくさんのパーツの組み合わせで出来ておりお互い干渉しあうものですから、無数の種類の六倍の可能性があると思っていただくのが一番理解しやすいかなと考えます。

    **旅行者側でマニアの人は、旅行会社側がどんな人であれ自分なりに対応する実力はありますから、ここでの話からははずします**

     まず普通の旅行会社社員はどんなところに生息しているのでしょう。全旅行会社社員の七割を占めているわけですから、大手、中堅、零細とあらゆる会社に生息しています。一個の会社の中での割合を考えると、大手ではその割合が最大限になり、七割を越えて8割か九割近くになります。中堅では七割、零細では五割から少ないところではゼロの所もあります。

     つまりマニアックな旅行の手配を始めた所では、社長一人で切り盛りしていて事務員なしなんて言う場合は普通の社員は0%になるわけです。(この際話を単純にするため、旅行会社社員というのは営業手配などの直接旅行に関連する部門の中での割合で考えてください。旅行を全然知らなくとも務まる経理とか総務も会社には在籍しているからです。)
     彼らは自分からものを調べたり、パーツを組み合わせたりすることは苦手です。マニアル化されてるものとか、今まで何回も経験した手配にこだわります。新しいことを始めるのも好みません。パッケージとか単純な往復だけの手配とか一般的になってるものを頼むには何ら問題がない人達です。

     ところがいったん外的内的を問わず何らかの原因で旅行手配の歯車が狂い始めると対応がうまくできない人達です。平時の時用の人達です。旅行の商品はあらゆるところで、トラブルの原因が潜んでいます。我慢できる程度の小さなトラブルも含めますと案外トラブル発生率は多いのです。 しかし過半数がそうかと言えばそんなことはあり得ませんから結構メインの役目の人達です。平時の方がどうしてもトラブルの時より割合は多いのですか彼らは旅行業界で大部分を占めちゃんと役割を果たしています。

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