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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行商品の買い方(2)】

     最初の海外旅行はわからないことだらけです。今まで一回も海外旅行をしたことのない人で、どうしても最初から団体は嫌だ個人の自由旅行がしたいと頑張る人も、まあ最初だからパッケージでも良いかと思ってる人もやはり最初の時の申し込みは少し緊張します。初心者が一番心配なのは、良くわからないからぼられるんではないだろうか、工夫次第によってはもっと安くて条件の良い物が手にはいるのではないだろうか、こんなこと言ったら馬鹿にされるんではないだろうか、他の人からはちゃんと旅行者に見えているのだろうか等の慣れてしまえばしょうもないことです。

     かなりの年月と体験をした後ではしょうもないと笑って思い出せますが、初心者でその渦中にいるときには次が見えない不安も合わさって体全体が硬直するほどの緊張感を味わう羽目になります。この緊張感というやつがまたくせ者で日頃失敗をしようがない様な慣れてることまでできなくなったりします。そうなるともう最悪で、緊張する失敗する、失敗するとかっこわるいのでまた不自然に力が入る、そしてまた失敗する。悪循環の核分裂が始まります。

     どんな人でも初心者の頃は悪循環に入り込みます。確かに全員がこれには感染します。一見何の変化も不安も現れない人もいますが、表面に現れないだけで必ず全員が通る道だと思ってください。希にですが、本当に何の不安も失敗もせずに短期間で初心者の状態を卒業する人もいますが、これは本当の例外であって皆さんに何の参考にもなりません。

     この悪循環に対処するためのいい方法をお教えします。唯一の特効薬で非常にシンプル誰にでも通用する簡単な方法です。それは「悪循環に落ち込んだら、悪循環が終わるまで旅行を繰り返し続けること」です。何だそんな当たり前のこと病気を治すには病気が治るまでがんばれと言うような物ではないかと思われる人がいますでしょう。それが簡単にできないから皆苦労しているわけではないかと。

     でもね本当に悪循環を100%断ち切るにはこの当たり前の方法しかありません。継続は力なりといいますが、とにかく続けることそれしか確実な方法はありません。それともう一つ、簡単でうまい話は絶対に信用しないこと。あちこちのメディアには海外旅行の特集が組まれています。そこにはいかにちょっとした工夫でいい旅をしたかが実例付きでかかれています。

     たとえば今から間に合う年末の席などの限定情報は、もし本当にあったとしても週刊誌などに印刷されるまでに10日以上は過ぎてます。旅行商品は足の速い生ものです、10日もたってしまっていればもう限定品など売り切れでなくなってしまっています。たまたま10日過ぎても残席があったとしても、ちょっとした週刊誌なら5万、10万の部数は発売されていますからあなただけの限定情報ではもうありません。

     マニアの連中など情報をちょっとみるだけでそれがお得かそれとも、どこでも手にはいるようなものなのかを瞬時に判断即電話をします。寝てもさめても旅行のことばかりを考えている人たちですから。そんな人たちと対等に初心者のあなたが戦えるはずがありません。あなたには考える時間が必要でしょう、瞬時の判断などできません。(最近のインターネットは早さからいったら瞬間ですからかなり違った展開にはなっていくと思います。)

     限定情報ではなく、「やすくてこんないい旅したよ」の様なおすすめ情報はどうでしょう。ライターとか作家の方々は書くことが仕事ですから、実際に感動してなくとも、一日中なにも起こらなかったとしても、仕事分だけのページを埋めなくてはなりません。書いてあることはほとんど信用できないとまではいいませんが、ある程度の創作が入ってくることはさけられません。頭の中で考えられたことを追体験することは、絶対不可能とはいえませんがほとんどできないといった方が早いでしょう。

     それに何度も言いますが、メディアで仕事ができるライターとか作家の人たちはかなりの体験を積み、それなりの才能がなければ仕事が回ってきません。そういう人たちが書いた体験記とか工夫があなたに簡単にできると思われますか?

     このあたりのことを説明会で言いますとほとんどの方が不満そうな顔をします。そして決まってその場での質問ではなく後で投書の形で反応が返ってきます。「今回の説明会の講師には非常に不満を感じました、旅行にはお金がかかるだの、初心者にはこういうことができないだの、ほとんどが自分たちの自慢話だけで終わりました。私たち自由旅行希望者はそう多くはない時間と予算をやりくりして旅を楽しもうとしています。それなのに海外旅行はお金がかかるという話ばかり次回は、”スニーカーで何とか”を書いた、かんとかさんを呼んでください。」

     まあ、私の説明不足もあるし、直接的にものを言い過ぎる傾向はあったにせよどうしてもわかってもらえませんでした。ほかのたとえばスキーなどに旅行を置き換えて考えてみれば一目瞭然なのですが、「旅」のことになると全人格をかけるみたいな雰囲気がただようみたいです。たかがお遊びの旅行にですよ!すごくおもしろい遊びではありますけども。

    少し長くなりすぎましたがもう少しつきあってください。次「旅行商品の買い方(3)」に続きます。

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