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「トラベルメイト98」
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【 昔の旅行者(13) 】
(お金持ち対象の旅行代理店)
**著者注**
この項では、代理店に相談に来ているお客さんの質問とか代理店係り員の受け答えについての批評がいっぱいでてきます。結論は旅行代理店はお金持ち対象で、個人で旅行するものは対象になっていない。
今のように趣味とかやりたい遊びの上位に海外旅行が入ってくる時代ではありませんでしたのでしかたなかったように思います。
まず割り引き航空券は、ある面では違法ではないけど、適法でもなく望ましくないものとされてましたしたまにしか来ない個人旅行者向けの旅行者情報集めて、親身になって相談に乗ってもコストは絶対採算ベースにはならなかったと思います。
=本文要約=
ターミナルの代理店訪ねると、実につまらない質問をしてる人が多い。パンフレットだけ読んで行き先決めてるのでそれも当然だ。このような質問だけ受けてる係り員が、我々個人旅行者(安い費用で旅行しようと思ってる人)の質問に満足に答えられるだろうか不安になってくる。
一日の滞在費が一万円というのは、団体の人とか、新婚旅行の人達を対象にしての話で、個人旅行者の要望を全く無視している。儲かる方を重点的に扱うというのは旅行社として当然ではあろうが、海外旅行だからと言って、超一流のホテルに泊まり、一流のレストランで食事しなければならない理由が何処にあるかと言うことだ。
確かに一部の人はそう言う旅行を望んでいるかも知れないが、大部分の人は少しでも安い費用でいけないかと考えている。これは1000円のものを1500円で買わされているのと同じ事になる。また海外旅行は高く付くものだという既成概念を信じてる旅行者にも問題がある。
海外旅行をする多くの人達は、海外の旅行事情を知らなさすぎるし、知ろうともしない。旅行社は海外旅行する人が何も知らないのをいいことにして、一日の滞在費が一万円のものを売りつけている。
現在の旅行社はパッケージツアーを利用する人や短期間のちょっとした海外旅行に出かける人には大変利用しやすいが、長期間の個人旅行者が質問に行っても、現地の旅行事情に満足に答えられる係り員はいない。
**著者注**
当時の会員ほとんどが同じように思ってました。今も案外こう信じてる人もいるようです。実際自分たちが、数年後ディスカウント航空券を手配始めてみると、旅行代理店に多くを求めてもと思うようになりました。
少数の先駆者(マニアと言ってもいいかな)しかいないマーケットは、多くの人が生活していける商売になりません。つまりほんの少数の、マニアックなお店しか生きていけません。コスト使えませんから、ターミナルにお店出すことなど出来ません。宣伝広告も費用が無くて大々的には出来ません。
グレーゾーンの商品でしたから、運輸省のチェックが年に何回か入ります。航空会社の警告も届きます。ですから一般紙の紙面などお金あっても広告出してくれません。
広告出せたとこは、宝島、シティロード、プレイガイドジャーナル(ピアは初期はOK少し経つとダメ)ジャパンタイムス(ここ高かったですけど反応はすごくよかったです)、東京ウェークエンダー。
今でこそ、日経新聞など航空券の相場なんか紙面に載りますが、この頃は一般紙は高みの見物で割り引き航空券が格安航空券と名前を変え、いわゆる運輸省のお墨付きを得て、市民権を得たと思える、80年代後半まで徹底的な無視でした。
確かに71年ころはまだ日本には数件の格安航空券屋しかありませんでしたから、上記のようなことは事実ではありました。72年以降は雨後の竹の子のように無登録業者と呼ばれたディスカウント航空券のブローカーがわき出てきましたので、ちょっと根性込めて探せば簡単に情報は得られました。
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