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「トラベルメイト98」
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【 最近の旅行者(8) 】
海外の個人旅行者が増えるにつれ、メディアの海外物も増えてきます。「兼高かおる世界の旅」風な切り口では現実について行ききれなくなってきました。マニアのマーケットしかない時代から、一般の人の遊びに海外旅行が普通に登場するようになります。1970年後半から80年前半にかけてです。
この頃になってようやく、まず雑誌、次に新聞、TVの順に個人旅行者の姿がちらほら登場を始めます。最初は大学の探検部物、ボーイスカウト的な物、青年の船の様な所から、スタート、ヨーロッパでの皿洗いのアルバイト、アメリカの日本料理店のウエイター、コック、カトマンズのヒッピー迄登場し始めます。
ただ残念なことに、旅行者自身は現実の中で「タテ社会の甘え」OSを、現場でどんどん修正を始めてましたが、メディアの方は日本でインストールし、海外で団体客非難に使われた「タテ社会の甘え」OSを逆輸入したのです。
このOSの中のフオルダー「日本人は」は非常に使い勝手が良く、ちょっと解釈に困る人達がいると、この括弧の中にドロップすればそれなりの説明がすぐ出てくるのです。古い意味ではその中には入ってない、日本人ビジネスマンも、駐在員もドロップしてみると、何の違和感もなく結果が出てくるのです。
この方法を採っているのが、「清貧の思想」の中野孝次、「12万円で世界を歩く」の下川裕治、「ゴーゴー」シリーズの蔵前仁一、新しくは「アジアンジャパニーズ」の小林紀晴。
「最近の旅行者」の最初のころで、カオサンロードのHPに、バンコックの個人旅行者の動向を調査した結果が載っていて、その中で、「アジアンジャパニーズ」に載ってるようなストイックな旅行者は今ほとんどいないとあったと書きました。
私達もそうだと思います。旅行とか航空券手配していて、昔のような思い詰めた、ちょっとワッと声かけるとぱたっと倒れてしまうような旅行者いませんもん。「タテ社会の甘え」OSはもう現場では、すっかりバージョンアップが繰り返されてLINUXのような物に代わってきています。
その反面、書いたり伝えたりする立場のメディアの方はまだ、MSDOS、ver5.0(タテ社会の甘えOS)を平気で使ってる部分あります。動かなくは無いけどもう古いって!
古いOS使ってる本、雑誌、ガイドブックを読んだ初心者の方々は、実際の旅行先で現実とのギャップにびっくりします。青筋立ててる人現地の安宿にほとんどいませんから。
しかし安心して下さい、MSDOSver5.0持ってる人ほとんどいなくとも、新しいOS持ってる人たくさん周りにいます。昔のように、自分でOS作り始めなければならない羽目にはまず陥りません。
マジで「海外旅行先」に「自分探しの旅」をしようとする人がいたとしたら、自分で自分の頭の影踏めたら、やっていいですよ。出来なかったら、気楽にお遊びの旅した方がいいと思います。
理由?理由は、心の病に書いておきました。
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