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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行トラブル実践編:出発前に(4) 】

    2)海外旅行の通行手形ビザ(査証)

     パスポートの部分で少しビザのこと触れました。パスポートは日本の国が(日本国籍の場合ですよ)発行するあなたが本当にあなたであると証明する身分証明書です。1970年代前半まではパスポート持っているだけで普通とはちょっと飛んでると自分で思えた時代です。今もうありがたみがぐっと薄れて持っているのが普通な時代です。

     ビザは旅行しようと思う相手国のあなたに対する入国許可証です。もちろんこれは日本の外務省の管轄ではなく相手国大使館の領事部の管轄になります。西ヨーロッパ諸国のように日本人はパスポートさえ持っていればよほどのことがない限りビザが無くても良い国から、中近東の国のように偉く書類の手続きに手間懸かるところもあります。

     アメリカ合衆国は以前はビザとるのになかなか面倒な国だったのですがいまは、原則的にはビザは必要だけど普通の人の普通な観光の時に限り、ビザをとらなくとも入国可能な制度”これをパイロットプログラムと言ってます”が導入されています。

     ここで誤解して欲しくないのは、ビザが不要の国というのは、どんな人でもどんな条件でもその国に到着すれば入国が無条件に許可されるものではないということです。例えば先のアメリカ、「普通の人の普通の観光」と書きましたがこれが絶対的な条件です。

     留学目的の人は留学生ビザとらねばなりません。働く目的なら、業務ビザ 取らねばなりません。アメリカの政府が思う普通でない人は観光ビザで入国できません。以前のアメリカビザ申請用紙には、精神病を煩ったことがないとか、共産党員でない、ナチの活動をしたことがない、等を宣誓する項目がありました。最近では、731石井細菌部隊の関係者には数ヶ月間入国許可を出さないなんて事もあったようです。

    原則は全ての旅行先では入国許可が必要と覚えておいて下さい。その中でも、

    1)日本国籍であればパスポート提示のみで入国審査終わり−−−ビザ不要と呼ばれる
    2)日本国籍であればパスポート提示、入国カード提出、審査官の質問−−これもビザ不要
     (ビザ不要はこのケースが一番多い)
    3)日本国籍であれば到着空港でビザ申請可能−−ビザ必要だけど日本で前もって取得不要
     (これもビザ不要の範疇に入れるガイドブックもあります)
    4)日本国籍は日本で前もってビザ取得してないと入国不可−−ビザ必要
     (通常は日本出発の時ビザあるなしをチェックされて、無いとき飛行機搭乗拒否)
     (チェック漏れで乗せて現地でトラブルと、乗せた航空会社にペナルティ有り)
     このように4種類に分かれます。ビザ必要、ビザ不要の単純な2種類で分けて覚えると自分が実際ビザの問題でトラブッた時原因を理解できなくなります。

    (4)のケースの時、ではビザを日本で取得していったから絶対に入国はできるかというとこれもまたそうではありません。最終判断は現場の入国審査官が決定します。ビザを持っていても、何らかの理由があれば入国審査官が入国許可のスタンプを押してくれないことだってあり得ます。東南アジアで声高にここの国の夜の女は安くて良いとか、素人の女だってストッキングと口紅でやり放題だとか喋っているオッサンなどは危ないですね。日本語が分かる入国審査官だっているわけですから、あまりひどいと入国拒否どころか数日拘留なんて可能性もあります。

    (1)の場合普通はパスポートに入国スタンプさえ押さないのですが、だからといってこれもどんな格好でも態度でも絶対入国できるとは思わないで下さい。入国審査官には、NOと言う決定権があります。ビザ不要の国なら問題なく入国できる権利を100%自分は持ってるとは思わないこと。

    <日本国籍以外の人は>適用されるルールは違うことが多いです。前もってきちんと調べて下さい。旅行終わって再度日本へ帰ってくる場合は「再入国許可証」を必ず取得してから出発する事、これ取ってないと旅行終わってからは自分の所属する国へしか帰れません。いったんそこの日本大使館で日本行きのビザを取得しなければならないことになります。

    友人が日本国籍以外の方だったときは、ビザの手続きが自分と同じ条件だとは思わないで下さい。友人のビザの条件を全部確認し終わってからでないと同行日程は作らない方がよろしいです。

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