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32. 【空港へ】
    
    　国際空港が一つしかないところですと何の問題も起こりませんが、空港が二つ三つ有るところがあります。自分の乗る飛行機便がどの空港から出発するのか前もって航空会社の方に確認をとっておいてください。その時聞いた空港名は、必ずダイアリーか日程表に書き付けておいてください。
    
    　空港名などなかなか覚えられませんから、当日の朝ホテルから乗るタクシーの運転手にただインターナショナル・エアポートと伝えると自分の乗る飛行機便が出発する空港ではない所へつれて行かれたりします。それを避けるため、日程表などに空港名が書いて有ればそれを見せるだけで運転手は正しい空港へ行ってくれるわけです。
    
    　空港名の確認は航空会社へと書きましたが、これは絶対守ってください。ホテルのインフォーメーションとかボーイに聞くという手もありますが、たぶん正しい情報をくれるとは思いますが、ホテルの人は、ホテルのことしか知らないケースが多いですからきちんと百パーセントの確率でとなると少し心許ない部分があります。まして当日の朝の、チェックアウトでごった返しているところにこの航空機の便はどこの飛行場からと専門外の人に確認をとろうと思っても、忙しくて間違えてしまうケースだってあり得ます。
    
    　私たち、ちょっとしたホテルマンなら誰でも旅行のことは精通していて、まして当日出発する飛行機の出発空港など間違えるはずがないと思いがちですが、案外灯台もと暗しという言葉がぴったりのことだって有ります。
    
    　彼らの頭の中はその日の朝のチェックアウトのことでいっぱいです。ホテルをお客さんが出た後の空港のことなど二次的なことです。一応はこなせますが、本業ではありません。まして一度も海外に出たことのないホテルマンだっているわけですから。
    
    　この部分は常に大変重要です。もっとも適した人に聞きたいことを整理して、時間の余裕がある時にしかも簡潔に聞く。「旅行業者だから、ホテルマンだから、空港に立っているガードマンだから、空港駅の係員だから、すべての旅行に関する事は間違いなく答えられる。」とは決して思わないこと。これこそ独りよがりの思いこみです。
    

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