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「トラベルメイト95」
- 【 後編の初めに 】
やっと到着した目的地のホテル、第一日目はよく眠れたでしょうか、地獄飯と極楽飯という言葉をご承知でしょうか。
旅が安全ではなかった昔の日本、すべてのことが終わって旅篭で取る晩御飯、明日何が有ろうが今日は終わった、後は飯を食って寝るだけの極楽飯、さわやかな目覚めの後の朝食すべての始まりのエネルギー補給の食事ではありますが、今日一日何があるか解らない始まりの地獄飯。はたして今日一日無事で終わって極楽飯が食べれるだろうか。
よほど切り詰めた一人旅でもない限りここまでは食事をする度に感じはしないでしょう。ですが表面に毎回でないだけで、基本の部分では旅行に関してはパッケージであろうが手配旅行であろうが、一人旅であろうが同じリスクを背負ってることには違い有りません。
誰も手助けしてくれない一人旅からお金を払った分だけ手助けしてもらえるパッケージまで、手助けがあるか無いかの差はあっても最終の決断と、行動はあなた自身の決定です。日程とか行動が前もってかなりの部分決められていて自分で判断する部分が少ないパッケージであっても、何か事が起こればあなたの的確な判断は必要になってきます。
どんな優柔不断の人でも旅行から帰ってくると何か背筋がちょっとですがしゃんとするのは事が起こると自分で判断しなければならないことが増えるからです。いわゆる強制的な決断を回りの状況から迫られるわけです。自分の判断が回りから強制されるのもおかしな話ですが、判断を避けるよりは強制されても何か決める方が少しはましです。
さわやかな朝の光を浴びたホテルの中庭を見ながら食べる地獄飯、なかなかシュールな雰囲気が漂います。腹が一杯になったらそろそろ旅に出発しましょうか。
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